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Gate "The Monolake"

monolake.jpg

Artist: Gate
Album: "The Monolake"
Label: Table of the Elements
Year: 1996

Tracklist
01. Standing in Fields (4:29)
02. To Kiss the Wall (3:47)
03. The Hero Tree (14:12)
04. Sonora Purring (10:18)
05. Jennifer [Faust cover] (7:18)

ニュージーランドのアヴァン・ノイズ・ロックバンドThe Dead Cのメンバーの一人、マイケル・モーレィによるソロ・プロジェクトGate(ゴーテ)の1996年作品です。

基本的にはローファイな音像のギター・ドローン作品といえるでしょう。特に大曲である3曲目、4曲目はその色が強く、うめき声のようなヴォーカルと粗い音像も相まって、とてもプリミティヴなブラック/ドゥーム・メタル的な雰囲気があります。

しかし、それ一辺倒というわけではありません。1曲目はブルージィな、ゴリゴリのリフを中心に、ローファイな録音環境に由来すると思われる、薄い皮膜のようなノイズがかぶさったハード・ロック風の曲ですし、2曲目はドローンというよりはなかなかに綺麗な音響作品のような雰囲気もあります。5曲目のファウストのカヴァーも彼のルーツを感じさせるような選曲な気がします。

ちょっとこの周辺気になりますね。
とりあえずはこのアルバムの前に、同じくToEから出した"The Dew Line"を聴いてみたいかなぁ。



MonolakeMonolake
(2003/04/22)
Gate

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Sunn O))) "Black One"

blackone.jpg

Artist: Sunn O)))
Album: "Black One"
Label: Southern Lord
Year: 2005

Tracklist
01. Sin Nanna (2:19)
02. It Took the Night to Believe (5:56)
03. Cursed Realms (of the Winterdemons) (10:10)
04. Orthodox Caveman (10:02)
05. Candle Goat (8:01)
06. Cry for the Weeper (14:38)
07. Báthory Erzsébet (16:00)


今日はもうひとつドローンを。
アメリカのドゥーム・メタル/パワー・アンビエント/ドローン・メタルバンドSunn O)))(「サン」と読みます。O)))は音波を図式したもので表記していても読まないとのこと)の5th(デモを1stに数えると6th)です。

ドゥーム・メタル、というと古くはBlack Sabbathに端を発する、重く・遅く・暗いサウンドを特徴とする、エクストリームなロックの一ジャンルです。
ディストーションによる、文字通り「重苦しい」ほどに重すぎる音像と、メタルとして(というよりロック全体を見てみても)は遅すぎるリズムが非常に酩酊的なサイケデリアを構築するのがこのジャンルの音楽に共通して見られることではありますが、Sunn O)))を始めとする一部のバンドはそれを極端化させ、行きつくところまで行ってしまいました。(ちなみにこの手の音楽の草分けはEarthというバンドです。彼らの1stにはNirvanaのカート・コバーンが参加していたこともありますし、またSunn O)))の名前も"Earth"に対する"Sun"を意識した所があるそうです)

よく彼らの音は「圧殺サウンド」とか言われますが、まさにそのとおり。
あまりに遅く、重いそのサウンドは、人によっては頭が痛くなってしまう可能性もあるかもしれません。
しかしながら、淡々と刻まれるリフは徐々に大きなうねりを生み出して聴くものを飲み込んでいきます。コレに一度はまるともう抜け出し難いと言うか、このダークで、サイケデリックな音へのフェティッシュな欲求に耐えられず、何度も聴いてしまうことになる…はずです。多分(笑)

ちなみに、以前紹介したオーストラリアの前衛ギタリストオーレン・アンバーチの他、ブラック・メタル界隈から色々なミュージシャンがゲスト参加しています。
そちらが好きな方は一度、怖いもの見たさ(聴きたさ)で聴いてみてもいいかもしれません。



Black OneBlack One
(2005/10/18)
Sunn O)))

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Stephan Mathieu "A Static Place"

12K1064.jpg

Artist: Stephan Mathieu
Album: "A Static Place"
Label: 12K
Year: 2011

Tracklist
01. Schwarzschild Radius (10:00)
02. A Static Place Ia (10:00)
03. Minuet (10:00)
04. A Static Place II (20:00)
05. Dawn (10:00)

ドイツのミュージシャン、ステファン・マシューが今年初頭にリリースした作品。
2007年より足掛け4年かけて作られた作品で、本人所有の78回転LPを改造マイクで録音、得られたマテリアルを編集するという形でコンポーズされた作品だそうです。

10分の曲が4曲、20分の曲が1曲という、何かしら彼なりの美学を感じさせる楽曲構成であり、それはそのまま内容にも反映されています。

淡いドローンが重層的に重ねられ、ゆったりと音程を推移させていくという、言葉にしてみるとそれだけのことなのですが、ここに現れた音響のエモーショナルなことといったらもう筆舌に尽くしがたいところがありますね。
12Kというレーベルお得意の、ノスタルジックで美しいジャケットを眺めながら聴くのが一番かと思われます。

何もしないでぼーっと、BGM的に聴くもよし、この音響の世界にのめりこんでたゆたうもよし。
たまの休日なんかに、是非。



A Static PlaceA Static Place
(2011/02/17)
Stephan Mathieu

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Tony Conrad with Faust "Outside the Dream Syndicate"

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Artist: Tony Conrad with Faust
Album "Outside the Dream Syndicate"
Label: Caroline
Year: 1973

Tracklist
01. From the Side of Man and Womankind (27:16)
02. From the Side of the Machine (26:20)

今日はわりとどぎついものを。
以前Dream Syndicate "Inside The Dream Syndicate Volume 1: Day of Niagara"の回でも言及しました、トニー・コンラッドとファウストによる"Outside the Dream Syndicate"です。

この時期のコンラッドは永久音楽劇場には参加していなかったようです。
どういうわけかは分かりませんがドイツに渡り、当時ロック界髄一のアヴァンギャルドなグループとして名高かったファウストとセッションを行い、この作品のリリースに至ったとか。

音の方はDream Syndicateのものと違い、正規盤としてリリースされたこともあってちゃんとミックスダウンの過程を経ており、わりと聴きやすい音像になっていると思います。
ファウストのメンバーによるベースとドラムが無機質にリズムを刻む中、コンラッドの純正律ヴァイオリンが延々と漂い続けます。

この説明と収録時間を見るととっつきづらそうに感じるかもしれません。
しかし、エンジニアのカート・グラウプナーの浮遊感の強いミックスが彼らの演奏の本質を巧く捉えることに成功しており、サイケデリック・ミュージックの極地としてある種のポップさすら獲得しているように思えます。

個人的にはドローンを聴きたいと思っている人にまずは聴いてもらいたい作品です。
なお、Table of the Elementsから後年再発された二枚組デラックス・エディションがリマスター(なんとジム・オルーク)もされておりオススメです。やはり廃盤で手に入りにくいですが…

あと、実はこの面子(+ここにもジム・オルーク)はなんと2005年に再集結してライヴを行いました。その様子は同じくToEよりリリースされている"Outside the Dream Syndicate ALIVE"で確かめることができます。こちらはまだまだ手に入るようですので是非。



Outside the Dream Syndicate: 30th Anniversary EdOutside the Dream Syndicate: 30th Anniversary Ed
(2004/04/06)
Faust

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Oren Ambarchi "Grapes from the Estate"

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Artist: Oren Ambarchi
Album: "Grapes from the Estate"
Label: Touch
Year: 2004

Tracklist
01.Corkscrew (9:43)
02.Girl with the Silver Eyes (9:40)
03.Remedios the Beauty (15:37)
04.Stars Aligned, Webs Spun (20:41)

オーストラリアの前衛ギタリスト、オーレン・アンバーチの2004年作。
近年ではヘヴィドローンバンドSunn O)))にも参加していると言えば、分かる人には分かるかもしれません。

ただし、ソロ名義のこちらはSunn O)))のようなヘヴィなものではありません。
ドローン的ではありますが、かなり静謐な雰囲気です。
この手の作品はかなり作り手の個性が出るのですが、この人の場合は色々鳴っている、各音の間の和声感の希薄さが挙げられると思います。どの音も他の音とは無関係に鳴っているかのように聞こえてくるのです。

しかしながら、曲として破綻しているかといえばそうではなく、聴き進めていくうちにすべての音が絶妙のタイミングで絡まっている(かのように)、整合性を持って聞こえてくると思います。その様はジャケットが示すとおり深い森の中で耳を済ませているような不思議な感覚を呼び起こします。個人的にはちょっとノスタルジー感じちゃうのですが…

なにはともあれいわゆる「音響系」と言われる中でもかなりの名盤だと思います。



Grapes From the EstateGrapes From the Estate
(2004/06/22)
Oren Ambarchi

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