2010年新譜ベスト10/10位~6位
今年も残すところあと二日ということで、ぎりぎりですが今年の新譜ベスト10をやります。
今年は全体的に電子音響系のミュージシャンが良い作品を発表していた印象です。特にEditions Megoから新作を発表したOPNやEmeraldsなんかはとても素晴らしかった。
では、とりあえず6位までを少しの解説と共に。
動画があれば動画ものせます。
10位: Oneohtrix Point Never "Returnal"
10位はOPNです。Emeraldsもそうですが70年代から80年代のシンセサウンドをブラッシュアップすることで新しい響きを獲得させたといえると思います。
特にOPNは「サイケデリック」な感覚を見事に蘇生させた感がありますね。最近のUSインディーなどでも「サイケ」はキーワードなようですが、レベルが違うと思います。幽玄というかなんというか。
9位: Jim O'Rourke "All Kinds of People -Love Burt Bacharach-"
昨年は久々の新譜"Visitor"で世間をわかせてくれたジム・オルークでしたが、まさかこんなに早く新譜を届けてくれるとは。
バート・バカラックのカヴァー集なので正確には新譜とは言えないかもしれませんが、非常に素晴らしかったです。
Gastr時代のジョン・フェイヒーのカヴァーなんかもそうですが、オルークは非常に礼儀正しいというか、かなり生真面目にカヴァーしている気がします。ただ、坂田明と中原昌也をヴォーカルに迎えた'After The Fox'なんかがハチャメチャで面白かったですね。
8位: Jaga Jazzist "One-Armed Bandit"
これが今年ですか…随分前の作品のようなきがしますが…
前作"What We Must"を聴いていないのですが随分ロック、というよりはプログレっぽくなったな、と思います。ただ、なんというか展開にはユーモアというか人をくった部分があって、その辺むしろフランク・ザッパみたいな雰囲気もあるように感じました。
エレクトロニカの範疇で語られることの多いバンドだとは思いますが、非常に肉体的で2010年という「音響の時代」では逆に個性的な気もします。
7位: autechre "Move of Ten"
autechreは今年も非常に良質な作品を残してくれました。
ビート少なめのアンビエントな"Oversteps"、そしていつもよりも明瞭なリズム・ワークが特徴的なこの作品というように非常に対照的な二作を発表したわけですが、個人的にはこちらに軍配が。
勿論"Oversteps"も非常に良い作品なのですが、単純に私はautechreのリズムトラックの音が好き、というかなりフェティッシュな理由だったり(笑)。
6位: Charlemagne Palestine "Strumming Music for Piano, Harpsichord and Strings Ensemble"
ミニマリスト、シャルルマーニュ・パレスタインの70年代発表作品"Strumming Music"の別テイク(ピアノ)にさらにハープシコード(チェンバロ)と弦楽隊による演奏がそれぞれ追加された3CDヴァージョンです。
ピアノの方は勿論なのですが弦楽隊による演奏がよかったですね。最早ドローンと化した濃密な音の流れが酩酊的で心地良い。
地味に安いのもよかったです(笑)
明日は5位から1位をお送りします。
今年は全体的に電子音響系のミュージシャンが良い作品を発表していた印象です。特にEditions Megoから新作を発表したOPNやEmeraldsなんかはとても素晴らしかった。
では、とりあえず6位までを少しの解説と共に。
動画があれば動画ものせます。
10位: Oneohtrix Point Never "Returnal"
10位はOPNです。Emeraldsもそうですが70年代から80年代のシンセサウンドをブラッシュアップすることで新しい響きを獲得させたといえると思います。
特にOPNは「サイケデリック」な感覚を見事に蘇生させた感がありますね。最近のUSインディーなどでも「サイケ」はキーワードなようですが、レベルが違うと思います。幽玄というかなんというか。
![]() | Returnal (2010/06/22) Oneohtrix Point Never 商品詳細を見る |
9位: Jim O'Rourke "All Kinds of People -Love Burt Bacharach-"
昨年は久々の新譜"Visitor"で世間をわかせてくれたジム・オルークでしたが、まさかこんなに早く新譜を届けてくれるとは。
バート・バカラックのカヴァー集なので正確には新譜とは言えないかもしれませんが、非常に素晴らしかったです。
Gastr時代のジョン・フェイヒーのカヴァーなんかもそうですが、オルークは非常に礼儀正しいというか、かなり生真面目にカヴァーしている気がします。ただ、坂田明と中原昌也をヴォーカルに迎えた'After The Fox'なんかがハチャメチャで面白かったですね。
![]() | オール・カインズ・オブ・ピープル~ラヴ・バート・バカラック~プロデュースド・バイ・ジム・オルーク (2010/04/07) ジム・オルーク 商品詳細を見る |
8位: Jaga Jazzist "One-Armed Bandit"
これが今年ですか…随分前の作品のようなきがしますが…
前作"What We Must"を聴いていないのですが随分ロック、というよりはプログレっぽくなったな、と思います。ただ、なんというか展開にはユーモアというか人をくった部分があって、その辺むしろフランク・ザッパみたいな雰囲気もあるように感じました。
エレクトロニカの範疇で語られることの多いバンドだとは思いますが、非常に肉体的で2010年という「音響の時代」では逆に個性的な気もします。
![]() | ONE-ARMED BANDIT [解説&ボーナストラック付き日本盤] (2010/01/20) ジャガ・ジャジスト 商品詳細を見る |
7位: autechre "Move of Ten"
autechreは今年も非常に良質な作品を残してくれました。
ビート少なめのアンビエントな"Oversteps"、そしていつもよりも明瞭なリズム・ワークが特徴的なこの作品というように非常に対照的な二作を発表したわけですが、個人的にはこちらに軍配が。
勿論"Oversteps"も非常に良い作品なのですが、単純に私はautechreのリズムトラックの音が好き、というかなりフェティッシュな理由だったり(笑)。
![]() | Move Of Ten [日本先行発売!!・ボーナストラック付き国内盤] (BRE-31) (2010/07/03) オウテカ 商品詳細を見る |
6位: Charlemagne Palestine "Strumming Music for Piano, Harpsichord and Strings Ensemble"
ミニマリスト、シャルルマーニュ・パレスタインの70年代発表作品"Strumming Music"の別テイク(ピアノ)にさらにハープシコード(チェンバロ)と弦楽隊による演奏がそれぞれ追加された3CDヴァージョンです。
ピアノの方は勿論なのですが弦楽隊による演奏がよかったですね。最早ドローンと化した濃密な音の流れが酩酊的で心地良い。
地味に安いのもよかったです(笑)
![]() | Strumming Music: for Piano Harpsichord and Strings Ensemble (2010/10/12) Charlemagne Palestine 商品詳細を見る |
明日は5位から1位をお送りします。
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