キノコホテル "マリアンヌの恍惚"

マリアンヌの恍惚

Artist: キノコホテル
Album: "マリアンヌの恍惚"
Label: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
Year: 2011

Tracklist
01. キノコホテル唱歌Ⅱ (2:12)
02. 白い部屋 (4:06)
03. 非常なる夜明け (3:02)
04. 危険なうわさ(淑女仕様) (3:39)
05. 風景 (8:19)
06. キノコノトリコ (2:31)
07. 人魚の恋 (2:53)
08. 荒野へ (4:56)
09. 愛人共犯世界 (3:01)
10. マリアンヌの恍惚 (6:06)


マリアンヌ東雲をリーダー(支配人)とする、ホテル従業員4人によるヴィザール・ガールズ・ロック・バンドキノコホテルの2ndです。
1st"マリアンヌの憂鬱"でグループ・サウンズ(と、その影響元としてのUSガレージ・サイケ)ライクなメロディや音を売りに流星のように音楽界に現れ、一部で話題をかっさらったようです。(私は当時は知らなかったのですが…)

1st(とその後のGSカヴァーEP)は尺的にもサウンド的にも、自己紹介というか「小手調べ」的な部分が多分にあったのではないかと思うのですが、この2ndにて遂に本領発揮といったところではないでしょうか。
暴力的なファズギターとハモンドオルガン、そして歌謡曲ライクなメロディとヴォーカリゼーションなどは踏襲しつつも、しっかりと感じられるのはリズム隊の成長です。

1stの時も別に下手だったわけではない(むしろ派手さはないもののしっかりしたグルーヴで楽曲のボトムを支えていたと思います)のですが、今回は本人たちも言うとおり、かなりベースにフォーカスがあてられていますね。
歌心のあるラインを反復しながら、オクターヴを挟んで呪術的で妖艶な雰囲気を醸すエマニュエル小湊のベースプレイ、実に堅実かつ魅力的です。
ファビエンヌ猪苗代のドラミングも1st時点では豪快さが先に立っていたような感覚がありましたが、押し引きが出てきたというか、単純なフレーズの中でも緩急・強弱がはっきりと感ぜられるようになってきて、聴いていて非常に小気味良いです。

そして彼女たちリズム隊の、奔放なハモンドとギターをサポートする能力が着実に上昇したと感じられるのはやはり5・10曲目の長尺インプロ。
それぞれ8分・6分という長さではありますが全くダレることなく、蜃気楼のような揺らめくサイケデリアとガレージ的な疾走感を両立した名曲です。

その他としても1・6曲目ではGSサウンド・歌謡曲メロディ路線からの脱却(やや80s的なテクノポップ方向)も感じられますし、あるいはその路線を踏襲した2・3曲目などはバンド的にもアンセムとして機能する楽曲だと思います。既存の曲をアレンジしなおし、ジャジーな雰囲気をちょっぴりまぶした4曲目なども良いアクセントになっておりますね。

オーヴァーグラウンドにありながらアングラ的な香りを強くまとい、それでいてメジャーの世界を着実に渡り歩いて行っている印象です。マリアンヌ東雲のプロデュース能力の高さの発露とも言える作品でしょう。





マリアンヌの恍惚マリアンヌの恍惚
(2011/04/06)
キノコホテル

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