Andrea Belfi "alveare"

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Artist: Andrea Belfi
Album: "alveare"
Label: IIKKI
Year: 2017

Tracklist
01. Vano (7:38)
02. Statico (3:32)
03. Grigio (9:24)
04. Abito (5:20)
05. Passo (8:34)


近年デヴィッド・グラブスとのコラボレーションなどでも注目されているアンドレア・ベルファイの新作が、アートブックとレコードというコラボレーションによる美術作品を展開するイタリアのレーベルIIKKIの第二弾作品として発表されました。

『蜂の巣』を意味するイタリア語を冠する本作は、第二次世界大戦後のイタリアで、先進的な建築家達によって建造された巨大集合住宅(Nuovo CorvialeやRozzol Melara)をテーマにしたもので、アートブックの方はマティアス・ハイデリック(Matthias Heiderich)という方による、それら建造物の写真集となっているようです。

多くの人が住まうことができるよう、合理性を追求したと思われる巨大集合住宅は、日本で言えば都営住宅・市営住宅のようなものに似ているのではないかと、写真を見る限りでは思われます。
近未来的ではありつつもどこか画一性からくる不安を煽るような建造物の雰囲気は、湿気の多い日本ではなにか淀みが生まれ、ホラー映画の舞台として多用されるものであるのは皆様御存知でしょうが、マティアスや、そしてベルファイらイタリア人にとっては少々趣が違うようです。

このアートブックに対してベルファイは、自身による呪術的なドラム/パーカッションと、シンセサイザーによって生み出されたひやりとした音響でもって形作られた音楽を提供しています。(3及び4曲目にはゲストミュージシャンが参加)
打楽器の有機的な響きと、シンセの無機質な響きとが絶妙に和合しながらリヴァーブをかけられ、まさにマティアスがNuovo CorvialeやRozzol Melaraを表現して言うところの「無限の廊下」にて反響し続けているようにも思える音空間を作り出しています。

シンセサイザーによるドローンが描く音程の推移は、非常に弱々しくもノスタルジックな感情を喚起し、その上を舞うパーカッションや電子音はかつてそこに住まう人たちが見た夢の断片のようでもあります。
そこには、人の生活という「自然」と画一的な住居という「不自然」が同居したがゆえの、一種独特な魅力が存在するようにすら思えます。

ベルファイの音楽だけでも非常に素晴らしいのですが、アートブックの方も買おうかな、なんて迷ったりもしています。
どうしようかな…(笑)


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