He Was Eaten By Owls "Chorus 30 From Blues For The Hitchhiking Dead"

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Artist: He Was Eaten By Owls
Album: "Chorus 30 From Blues For The Hitchhiking Dead"
Label: Fu Inle Records/Ozona Records
Year: 2016

Tracklist
01. We Shall Oscillate Like A Pendulum (2:35)
02. Once I Saw My Thoughts Drive The Sorrow From Her Face... (4:41)
03. Most Young Kings Get Their Head Cut Off (3:28)
04. Do Not Go Gentle Into That Goodnight (2:29)
05. Asleep, The Moon In One Eye, The Sun In The Other (3:28)
06. What We Talk About When We Talk About Love (1:38)
07. Throw Away Your Keys For Bodies Contain No Locks They Understand (5:10)
08. Sometimes It Feels Like Someone Else Is Wearing My Body (2:02)
09. Except You Enthral Me, Never Shall Be Free, Nor Ever Chaste, Except You Ravish Me (3:47)


個人的に、今年一番の収穫というとやはりインディー・クラシックなる動きに目を(耳を)向けることができたことではないかな、と思っています。
ダニエル・ウォールのレビューでは、このムーヴメントにおいてある種の音楽的スタイルがあるのではないかという前提のもとレビューを組み立てていましたが、半年以上経って多少なりイメージが変わり、音楽的なスタイルよりもむしろ自発的な(それこそDIYな)精神を持ち、フレキシブルに動く楽団の増加こそがこのムーヴメントの大切なところなのだろうな、と思っています。

このムーヴメントの中心となった地域は間違いなくアメリカのNYでしょうが、実は結構色々なところで同様な動きが見られるような予感も感じ始めているところでして、パッと思いつくところで言えば、同国メリーランド州で行われたフェスで出会ったストリングス・カルテットを招聘して新作"Gardens in My Mind"を作ったジョアンナ・ウォルフィッシュなどもこの動きに共鳴していたように思います。

彼女の出身はUKのロンドンでしたが、同地出身のポスト・ロック/マス・ロック・ユニットHe Was Eaten By Owlsが満を持して発表した1stフルアルバム"Chorus 30 From Blues For The Hitchhiking Dead"も、クラシカルなテクスチュアを内に取り込みながら、そういったDIYな空気を強く感じさせる力作に仕上がっています。

ユニットはマルチ奏者のカイル・オウルス(Kyle Owls)とドラムス/パーカッション担当のヴィリアス・カンクラリス(Vilius Kancleris)のデュをを中心として成り立っており、この2名のみで活動している時期もあるようで、youtubeではその頃のライヴ動画を見ることができます。

基本的にはカンクラリスの叩き出す変拍子/複合拍子を詰め込んだドラムと、オウルスによるクリーントーンの酩酊ギターを中心として楽曲が構成されているのですが、そこにさらにヴィオラやチェロといったストリングスに、クラリネットやトランペット、フリューゲルホルンやバスクラリネットといったブラスが加わります。
これらのストリングス/ブラスは、2名の複雑な演奏に難なく対応しながら、クラシカルな、そしてジャジーなテクスチュアを加えつつ、更にはオウルスのギターフレーズに対位法的に絡んでいくフレーズを奏でることで楽曲に躍動感を与え、豊かな色彩感を付与しています。

ロンドン交響楽団を始めとし、様々な楽団の出身者から構成されたこのストリングス/ブラス隊が、中心となる2名の音楽にただのマスロック/チェンバーミュージックに留まらない魅力を与えていることは間違いありませんし、また、そういった複数のパートが入り乱れることを前提とした楽曲を書き、アレンジを加えるオウルスの作曲/アレンジ能力の高さにも注目すべきだと思います。

フィジカルは当然有料ですが、デジタルのみで良ければbandcampにて無料(Name Your Price)で手に入れることができます。
かなり魅力的な作品ですので、是非聴いてみてください。(気に入ったらぜひフィジカルを!)


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