鷺巣詩郎 & 伊福部昭 "シン・ゴジラ音楽集"

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Artist: 鷺巣詩郎 & 伊福部昭
Album: "シン・ゴジラ音楽集"
Label: キングレコード
Year: 2016

Tracklist
01. Persecution of the masses (1172) / 上陸 (5:24)
02. ゴジラ上陸 / 「ゴジラ」 / 進化 (1:55)
03. 11174_rhythm+melody_demo / 対峙 (2:17)
04. Early morning from Tokyo (short) / 報道1 (0:54)
05. 11174_light_edit_demo / 索敵 (1:10)
06. EM20_rhythm_GZM / 組織結成 (1:46)
07. EM20_Jerry_GZM / 情報供与 (1:34)
08. ゴジラ復活す / 「キングコング対ゴジラ」 / 再上陸 (1:43)
09. ゴジラ登場 / 「メカゴジラの逆襲」 / 脅威 (1:28)
10. Black Angels (Feb_10_1211) / 作戦準備 (3:07)
11. Fob_01 / タバ作戦 (4:11)
12. Defeat is no option (1197) / 進攻 (4:17)
13. Who will know (24_bigslow) / 悲劇 (3:34)
14. SS_103_GZM (Famously) / 報道2 (1:31)
15. EM20_Godzilla / 再始動 (1:01)
16. EM20_CH_alterna_01 / 巨災対 (0:57)
17. EM20_CH_alterna_03 / 報告 (1:19)
18. EM20_CH_alterna_04 / 共闘 (1:15)
19. 宇宙大戦争 / 「宇宙大戦争」 / ヤシオリ作戦 (5:03)
20. Under a Burning Sky (11174_battle)/特殊建機第1小隊 (1:34)
21. Under a Burning Sky (11174_orchestra)/特殊建機第2・3小隊 (2:40)
22. Omni_00 / 終局 (3:17)
23. ゴジラ・タイトル / 「ゴジラ」 / 終曲その1 (1:31)
24. メインタイトル / 「三大怪獣・地球最大の決戦」 / 終曲その2 (1:34)
25. メインタイトル / 「怪獣大戦争」 / 終曲その3 (1:44)
26. メインタイトル / 「ゴジラVSメカゴジラ」 / 終曲その4 (1:51)
27. Under a Burning Sky (11174_rhythm_united_choir) (2:14)
28. Early morning from Tokyo (4:59)
29. EM20_rhythm_GZM_full (2:47)
30. EM20_Jerry_GZM_full (4:46)
31. Who will know (24_bigslow_strings) (3:23)
32. Under a Burning Sky (11174_united_choir) (1:42)


先日、今話題の映画『シン・ゴジラ』を観に行きました。
丁度昨年末から子供がゴジラにハマっておりまして、ほぼ全作(「対キングコング」のみ県内のレンタルショップでは見つからなかったのと、数作は子供たちだけで見てる)を視聴していたので、その延長線上のイメージで見に行ったら、イメージを覆されるほどの映像・スピード感にただただ圧倒されるばかりでした。

映画そのものについてはお詳しい方々が何人もレビューされてますし、当blogはあくまで音楽blogということで多くは述べませんが、何よりもまず第一作目の『ゴジラ』への強い敬意/オマージュが感じられたことや、ゴジラと直接的に戦う存在(軍隊や、あるいは敵怪獣など)ではなく、それを指揮する政府の、ひいてはその一挙手一投足に固唾を呑みながらも翻弄される人々の動き(物理的にも、精神的にも)にフォーカスをあてたことがこの好評の原因なのではないかと推測しています。

そして、映画そのものを彩る音楽も非常に印象的であったため、劇場で映画を見たその足でサウンドトラックを購入してしまいました(笑)
サウンドトラックということで、基本的には音楽のみに立脚した作品ではないと思いますが、改めて音のみから感じたことを少々書いてみたいと思います。

まず、鷺巣詩郎の作曲についてですが、まず全体的に思ったのはビートの異様な立ちっぷりです。
本作と同じく庵野秀明監督による「エヴァンゲリオン」でも使われていた'EM20'諸作のティンパニ(デーンデーンデーンデーンデンデン)などわかり易い例ですが、それ以外の楽曲でも非常にロックな、楽曲を推進させるものとしてのビートが多用されているように感じます。
映画で感じたスピード感は、ここに起因する部分も結構あるのではないかと思いますが、サントラである本作でも、(本編楽曲の短さも相まって)そのスピード感は損なわれておりません。

また、ストリングスやコーラスとの絡みにより力強いビートの緊迫感を強調したり、またはラテン・パーカッションと組み合わせてビートの推進力と勇壮さを強調したりと、様々なアレンジでもって観客の気持ちをのせ、取り込み、煽っていくようにできていると思いました。
先述の'EM20'は色々な変奏で多く収録されていますが、そのアレンジも多彩なため、それほど繰り返されているような印象ももたず、別の曲として聴くことができるのもアレンジの妙といったところでしょう(笑)

好きな楽曲は色々ありますが、やはり13曲目は名曲/鉄板ですね。
聴く度に「あのシーン」(ネタバレ避け)の恐怖、絶望、そしてそこから立ち上る不思議な神々しさを思い出してしまいます。

そして、本作(映画も含め)のキモはやはり伊福部楽曲の(旧録音そのままの)使用でしょう。
一度旧録音に薄くかぶせる「補強音源」の録音まで行ったものの、それが全て没となり、結局旧録音をそのまま使用したとのことなのですが、鷺巣曲のクリアな録音と対置されることで伊福部楽曲はある種の幻想というか、映画のアオリを借りるならばまさに「虚構」ともいうべき現実感のなさを感じさせます。
ゴジラ関係のシーン、あるいはヤシオリ作戦における足止めのシーンが、本編のリアリズムとはどこか違った、デフォルメされた=それだけが抽出された感情(恐怖や勇気)を抱かせ、そこだけはなんとなく「映画を見ている」と一歩引いた自分を認識させたのはこの録音の持つテクスチュアの差異によるところが大きかったように思います。
サントラである本作では、テーマ1回目を旧録音そのまま、2回目を補強音源も含めた録音としているので、その違いを聴きとる楽しみもあると思います。

正直な所サントラだけ買っても、という部分はあるのですが(笑)映画を見た方なら買って損はないと思います。(…というか買いましょう!)
ちなみに、うちはこれを買って以来息子が「ゴジラ~ゴジラ~」と亡者のようにこれの再生を求めてきます。(3月に買った伊福部作品の録音もゴリゴリ再生されてましたけど 笑)


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