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Carlos Niño & Friends "Flutes, Echoes, It's All Happening!"

carlosninohappening.jpg


Artist: Carlos Niño & Friends
Album: "Flutes, Echoes, It's All Happening!"
Label: Leaving Records
Year: 2016

Tracklist
01. Jupiter Sings (3:38)
02. Metamaravilla (5:10)
03. It's all Happening! (5:33)
04. Calimayan (2:32)
05. Alice's Chord (4:53)
06. Joyous Gratitude (1:21)
07. Delightfulllll/Waterfall (6:56)
08. 4 Directions Collage (4:39)
09. Aetheriaztlan (3:45)
10. On Into Rise (4:47)
11. (Tele)kenosis (6:22)
12. Stingray (4:25)
13. Awhirl (4:30)
(10~13はDLオンリーのボーナストラック。日本流通CDには収録されています)


LAのスピリチュアル・ジャズ集団Build An Arkのプロデュースなどでも知られるカルロス・ニーニョの新作は、かねてより作品を発表してきた「& Friends」名義での第4作目です。
このユニットはその名が示す通り、彼が今まで培ってきた人脈を駆使し、ジャンルの壁をいくつも横断するかのように豪華なゲスト達(フレンズ)との共同作業により音楽を形にしていくプロジェクトのようです。
今作でも、Build An Arkでも活動を共にしたネイト・モーガンを始め、ニュー・エイジの先駆者ヤソスやシタール奏者のポール・リヴィングストン、最近ストリングス・アレンジなどで多方面に引っ張りだこの作曲家/マルチ演奏家ミゲル・アトウッド=ファーガソン、昨年の大作"Epic"が話題を読んだサキソフォニスト カマシ・ワシントンに、マッドリブ、ジャマイア・ウィリアムス…etcと、本当に様々なミュージシャン達が参加しています。

さて、今作についてまず指摘しなくてはならないのが、これがいわゆる「音楽作品」然とした、起承転結のある楽曲構成やアルバム構成をそもそも考慮していない(≒拒否している、といっても過言ではないかも)、ということだと思います。
もちろん、一部ではそのような箇所も見受けられますが、全体としては非常に取り留めなく、思いつく限りのサウンドを並べたような印象が強いです。
良く言えば純粋ですが、悪く言えばとっちらかっている。

しかしながら、収録された楽曲はどれも音楽の悦びに満ち溢れており、ゲスト達の演奏や自然的なフィールドレコーディング、話し声、あるいはスペーシーな音響や重く煙たいビートなどの様々な要素が織り合わせられた、「スピリチュアル」という言葉を正に体現するかのようなものに仕上がっています。
マッドリブがビートを作ったらしき3曲目のみスモーキーでアングラな香りが漂いますが、途中からミゲルによるストリングス・アレンジとの混合物へと変化し、更にはスペーシーなドローン状の音響に変化していくというウルトラCな離れ業があり、アルバム全体の雰囲気からは大きく逸脱しません。

アルバムで最も耳を惹くのはやはりミゲルによるストリングス・アレンジです。
2・3・8曲目と、全体の4分の1にも満たない参加のはずなのですが、力強く上昇していくストリングスがアルバム全体の空気を間違いなく決定づけているのには驚かされます。
また、6・10曲目でファラオ・サンダース直系のゴリゴリなスピリチュアル・サックスを聴かせるカマシも、ミゲルほどの主張はありませんが、アルバムの空気を引き締めるのに一役買っていると思います。
他にも5曲目でタイトル通りアリス・コルトレーンのスタイルを引用しているヤーコヴ・レヴィや、1・7曲目でキラキラと煌めくニュー・エイジなシンセを付与するヤソスなど、ゲスト達の個性が際立った演奏が随所で聴かれますし、また彼らがその演奏を楽しんでいることがありありと見て取れます。

ニーニョ自身の出自がジャズ系ではありますが、アルバムを通して聴いてみると、これはむしろアンビエント系のアルバムとした方がイメージがつかみやすいのかな、と思いました。
何度も聴いていくうちに、取り留めがないと感じていた部分がむしろ、聴き手が作品へ没入してしまうことを防ぐような、一定の距離を保つための仕掛けのように思えてきたのです。
アンビエントはそもそも「聴くことも、無視もできる音楽」という定義の音楽ですが、ジャズにも、ヒーリング・ミュージックにも、あるいはヒップ・ホップにもクラシックにも変化しながら一処にとどまることを回避するような、聴き手との距離を常に一定に保つ今作の在り方はまさにそれに近いのではないかな、と。

そんな方向の作品でもあるため、私自身のめり込むというような聴き方は今のところできていませんが、聴く度アルファ波が出て癒やされているような感じはしてます(笑)
音楽作品として強くオススメするような感じではないのですが、アンビエントや、民族系の土着的な雰囲気(そういう点では以前紹介した"Mukunguni"なんか近いかも)を好む方は聴いてみると面白いと思います。


'It's all Happening!'



'Calimayan'
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