The Best 10 Reissues of 2015

新年明けましておめでとうございます。
少し遅くなりましたが、昨年の再発作品のベスト10を発表いたします。
01位 XTC "Oranges & Lemons"
02位 Nurse With Wound "Sylvie & Babs: Hi-fi Companion"
03位 Evan Parker "Monoceros"
04位 Charles Hayward "Skew-Whiff: A Tribute to Mark Rothko"
05位 San Ul Lim(サヌリム) "The Second(第二集)"
06位 Ornette Coleman "Beuty is a Rare Thing: The Complete Atlantic Recordings"
07位 Serge Gainsbourg "Gainsbourg & The Revolutionaries"
08位 The Knickerbockers "The Challenge Recordings"
09位 King Crimson "THRAK BOX"
10位 Gong "Live Etc."
今年は今まで聴きたくて、でも廃盤だったものが多くリイシューされまして嬉しい限りでした。
2~5位がそれにあたりますが、NWWのモンド路線の第一歩である"Sylvie & Babs"、エヴァン・パーカーの演奏が一旦の完成をみた最初の作品と目される"Monoceros"、チャールズ・ヘイワードがマーク・ロスコにトリビュートしながらXTCのようなひねくれたポップネスといつものテープ操作を見せてくれる"Skew Whiff"、そして、昨年の"The First"に続きひっそりとリイシューされていた韓国ロックの雄サヌリムの"The Second"と、いずれも世評に違わぬ聴き応えのある作品ばかりで殆ど同率2位みたいなものなのですが、涙をのんで順位付けさせていただきました。
その他、昨年亡くなる直前に再発されたオーネット・コールマンの、アトランティック時代のコンプリート集"Beauty is a Rare Thing"、年間ベストにも選出した"In Dub"と同時リリースの、セルジュ・ゲンズブールのレゲエ時代3作をコンパイルした"Gainsbourg & The Revolutionaries"、サイケデリック時代に活躍した知る人ぞ知るバンドThe Knickerbockersの(ほぼ)コンプリート集"The Challenge Recordings"と発掘/コンプリート集もなかなかに盛況な再発状況でした。
後追いなだけにこういう再発は非常に有り難い限りです。
ちなみに、先日亡くなったピエール・ブーレーズ関連で、50年代半ば~60年代半ばのドメーヌ・ミュージカルとの仕事をコンパイルした"Le Domaine Musical 1956-1967"というBOXも2015年に出てますのでご参考までに。(こちらは訃報を受けてから手に入れましたのでまだ全部聴けておりません)
そしてプログレ関係として、ベストでも挙げたクリムゾンですが、再発モノとしては90年代の"THRAK"がEP"Vrooom"やアウトテイク、ライヴなどを含めた16枚組の"THRAK BOX"として生まれ変わった他、Gongの全盛期『レディオ・ノーム三部作』時代のライヴをコンパイルした"Live Etc."も完全な形で再発され、ようやく彼らのライヴ音源に触れることができたのも嬉しかったです。(一応、"Live at Shefield"は聴いたことありましたが)
レーベル独断による編集などもあり、長年廃盤のままでしたが、アレンの死去もあり、彼の遺産が正確な形で後世に伝わることを望んでおります。
そして、1位はやはりXTC。
名作"Oranges & Lemons"がスティーヴン・ウィルソンの手で蘇りました。
音の方は勿論良かったのですが…付属のBlu-Rayが我が家のテレビ(SHARP製)では見れない、というトラブルもあってまだ全て確認できてません。
ソフトウェアの問題ではなく、ハード側の問題だそうなので、SHARPが早く対応してくれることを願うばかりです。
そして、今回の記事内容とは関係ありませんが、本日英国のロックスター、デヴィッド・ボウイの訃報が飛び込んでまいりました。
グラムロックを始めとして、ロック界に大きな爪痕をいくつも残したカリスマの死は、いずれくるものだと理解はしていてもやはりショックなものです。ロック関係では2010年のビーフハート以来久々の衝撃かもしれません。
新譜"★"についてはまだ入手しておりませんが、追悼も兼ねレビューしたいと考えておりますので、よろしくお願い致します。
謹んでご冥福をお祈りいたしますとともに、本日は故人の偉大な作品群をを拝聴しながら、極東の片隅で喪に服したいと思います。
デヴィッド・ボウイよ、安らかに。
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