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Darkstar "Foam Island"

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Artist: Darkstar
Album: "Foam Island"
Label: Warp Records
Year: 2015

Tracklist
01. Basic Things (2:02)
02. Inherent in the Fibre (3:58)
03. Stoke The Fire (4:04)
04. Cuts (1:32)
05. Go Natural (4:42)
06. A Different Kind Of Struggle (1:51)
07. Pin Secure (4:55)
08. Through the Motions (4:41)
09. Tilly's Theme (2:33)
10. Foam Island (3:32)
11. Javan's Call (2:12)
12. Days Burn Blue (3:55)


[2015/10/06加筆修正]
UKのシンセポップユニットDarkstarが3rdアルバム"Foam Island"をドロップしました。
今作は、前作でヴォーカルを務めたジェイムス・バッテリーの脱退に伴い、初期のデュオに立ち返った編成で作成されました。

一聴して思うのは、前作でThe Beach Boysのハーモニーや、"Nonsuch"以降のXTCのメロディ感覚を取り入れることで追求され始めていたアートポップ路線が、更に推し進められていることです。
そのうえ、そこにさらに彼らの地元ハーダーズフィールドの住民へのインタヴューの音声をコラージュ的に取り入れたり、あるいはフェードイン/アウトで楽曲をシームレスに繋ぐというコンセプチュアルなアルバム作りにより、アルバム全体の統一感を保ったトータルな作品作りに成功しているように思います。

また、驚かされるのは殆どの楽曲においてビートや種々の電子音、楽音(サンプリング?)が非常に多層的に重ねられており、複雑なハーモニーを形成していることです。
BB5的なハーモニーを追求した前作からの流れが更に進んだ結果だと考えられますが、総じて3~5分程度のポップソングでありながらも、非常に重厚・濃厚な余韻を残すアレンジメントだと思います。
英国の現状を歌ったと思われる歌詞も全体の雰囲気作りに一役買っています。
もはやベース・ミュージックが出自である証拠は、ある程度シンプルなビート構築の部分にしか残っていません(笑)

そもそも前作からダブステップ/ポスト・ダブステップ/ベース・ミュージックという自身の出自を全く気にしないような作風を見せてはいましたが、今作ではさらにそれが顕著になりました。
そしてそれがただのスノビズムではなく、非常に高いレヴェルで達成されているのには本当に驚かされます。

特に耳を惹くのは、電子音楽ユニットとしては想像外の、麗しくダウナーなストリングスに導かれるように始まる実質的な1曲目'Inherent in the Fibre'やまるでアンディ・パートリッジの"Fazzy Warbles"シリーズにでも収録されていそうな5曲目'Go Natural'、ビートに合わせて鳴らされる、無機質なビープ音が不気味な緊張感を醸すリードトラック'Pin Secure'、ほぼ完全にストリングスのみのトラックとなっている9曲目'Tilly's Theme'、そして'Travels in Niihilon/XTC'を思い起こさせるようなバルカン風民族ビートが牽引するラスト'Days Burn Blue'などではないでしょうか。
できれば1時間ぐらいの収録時間を望みたいところですが、全体で見ると40分弱と非常にコンパクトに収まっているのもまた60~70年代のアートポップぽくて好印象です。

思えば、ジェイムス・ブレイクにはジョニ・ミッチェルの影が見え隠れしていましたが(カヴァーしてましたしね)、彼らには個人的にXTCの影を見てしまうんですよね。
同じく、ポストXTC的、ということで有名なバンドというと、同国マンチェスター出身のEverything Everythingが思い浮かびます。あちらも今年3rdアルバム"Get to Heaven"をリリースしており、そちらも好盤でしたが、その内容は非常に対照的に思えます。
どちらかというとダイナミズムを重視した作風で、オムニバス的なソング集という趣で、ちょっぴりシリアスな現代版"Oranges & Lemons"のEvEvに比べ、Darkstarはハーモニーこそ豊かで美しいものの、ミニマルかつ禁欲的なコンポジションで、トータルな作品作りにより、コンパクトでよりストイックな電子音楽版"English Settlement"を作り上げたような感じといいますか…
EvEvはともかく、DarkstarをXTCに無理やりつなげるのは私くらいかもしれませんが(笑)

そういえば、ハーモニーがとても複雑かつ豊かなので、5.1chのサラウンドミックスなんかできると非常に面白そうな作品です。
今年、かなり上位に食い込んでくるかも。


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