The Best 5 Songs of 2014
さて、長々とやってきた2014年ベストもいよいよ今回で終わりです。
(あと2010年代上半期ベストを今月中にはやるつもりですが 笑)
今回はベストソングということで、昨年心に残った5曲を紹介します。
5位 フレデリック 'オドループ'
楽曲もさることながら、可愛らしいモデル2人(うちだゆうほさん&アリスムカイデさん)による謎の踊りや、楽曲同様「ループ」をテーマにした映像には不思議な中毒性があります。
ダンスビートをメインにしながら、作詞作曲の三原弟(Ba)のたま好きという嗜好が発揮されたかのようにぐにゃりと日常が歪むようなメロディ/歌詞の切り口が、楽曲を単なるダンスロックとせず、独特の浮遊感生んでいますね。
ちょっぴり、Vo&Gtの三原兄のドヤ顔(?)には夫婦そろって食傷気味ですが、それを差し引いても良い楽曲&良いMVだと思います(笑)
4位 アーバンギャルド 'ワンピース心中'
ベストアルバムMixの方ではアルバムの代表曲の風格漂う'さくらメメント'を使いましたが、楽曲単位ではこちらの方が好きです。
結局のところ、ムーンライダーズとよく似ていて、「隠し切れない思いが滲み出している」タイプのバンドだと思うんですよね、彼ら。(というか松永天馬さんは)
普段はちょっと斜に構えた(?)ような客観的な視点でサブカルやそれに耽溺する人たちの心を切り取ることを得意としているのですが、ふとした瞬間に「寂しさ」が滲みだす感じ、といいますか。
この楽曲でも、太宰治の心中事件や作品/言葉を引用したりし、ちょっと茶化しているように溌溂と歌いながら、結局はもう一度ワンピース着て後追い自殺するんですから、なんかこう、キュンときますね(笑)
「水の中の女の子」をテーマに作品を発表している古賀学さんによるMVもアートな感じで良かった!
3位 D'Angelo & The Vanguard 'Really Love'
リークの時点で好きな楽曲でしたが改めて。
当時のイントロはスパニッシュギターによる叙情的なものでしたが、今回はストリングスなども絡ませてアーティスティックにきましたね。
アルバム全体通して、ストリングスの使い方なんかにはThe Beatles(特に"Sgt. Pepper's...")の雰囲気を感じます。
2位 drawing4-5 '好事家 - a dilettante'
6月のEPの発表以来で考えると、もう何十回も聴きました。
アシッドフォーキーな香りも漂わせつつ、フリーフォーム/アブストラクトなドラムや具体音が寂寞とした空気をより強調する。
'いばら'とともに3rdアルバムのリードトラックと言って良い楽曲だと思います。
twitterでも少しつぶやきましたが、mcatmさんによる抽象的な歌詞が不思議と心に突き刺さります。ああ、名曲…
1位 Sia 'Chandelier'
そして今年はもうこれを忘れるわけにはいかないと思います。
自身のアルコール中毒に苛まれた経験を赤裸々に歌詞にし、以前の繊細な歌声なんてどこへやら、といった雰囲気で叫び倒すコーラス。声が裏返りそうになりながら、その実その裏返りそうな部分に最良の、狂おしいニュアンスがにじみ出ている。
まさに彼女の「人生」を賭した1曲だったことは間違いありません。
若干11歳のバレエ・ダンサー マディ・ツィーグラーによる、アブストラクト/コンテンポラリーな印象のバレエ・ダンスも楽曲の鬼気迫る迫力を十二分に伝えています。
アルバムではD'Angeloやd4-5に先を許したSiaでしたが、楽曲はダントツの1位です!
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さて、こんな感じで私の2014年のリスニング結果の発表会(笑)を終わりたいと思います。
本当に豊作な1年だったと思いますが、今年はどうなることでしょうか。
はやくもジャズ方面でヴィジェイ・アイヤーやティグランの新譜が出るとのことですし、敬愛するオーレン・アンバーチはジム・オルークとのデュオ作品を4年ぶりに発表とのことで、すでに楽しみなものが多く、良い1年になりそうです。
それでは改めまして、本年もよろしくお願いいたします!
(あと2010年代上半期ベストを今月中にはやるつもりですが 笑)
今回はベストソングということで、昨年心に残った5曲を紹介します。
5位 フレデリック 'オドループ'
楽曲もさることながら、可愛らしいモデル2人(うちだゆうほさん&アリスムカイデさん)による謎の踊りや、楽曲同様「ループ」をテーマにした映像には不思議な中毒性があります。
ダンスビートをメインにしながら、作詞作曲の三原弟(Ba)のたま好きという嗜好が発揮されたかのようにぐにゃりと日常が歪むようなメロディ/歌詞の切り口が、楽曲を単なるダンスロックとせず、独特の浮遊感生んでいますね。
ちょっぴり、Vo&Gtの三原兄のドヤ顔(?)には夫婦そろって食傷気味ですが、それを差し引いても良い楽曲&良いMVだと思います(笑)
4位 アーバンギャルド 'ワンピース心中'
ベストアルバムMixの方ではアルバムの代表曲の風格漂う'さくらメメント'を使いましたが、楽曲単位ではこちらの方が好きです。
結局のところ、ムーンライダーズとよく似ていて、「隠し切れない思いが滲み出している」タイプのバンドだと思うんですよね、彼ら。(というか松永天馬さんは)
普段はちょっと斜に構えた(?)ような客観的な視点でサブカルやそれに耽溺する人たちの心を切り取ることを得意としているのですが、ふとした瞬間に「寂しさ」が滲みだす感じ、といいますか。
この楽曲でも、太宰治の心中事件や作品/言葉を引用したりし、ちょっと茶化しているように溌溂と歌いながら、結局はもう一度ワンピース着て後追い自殺するんですから、なんかこう、キュンときますね(笑)
「水の中の女の子」をテーマに作品を発表している古賀学さんによるMVもアートな感じで良かった!
3位 D'Angelo & The Vanguard 'Really Love'
リークの時点で好きな楽曲でしたが改めて。
当時のイントロはスパニッシュギターによる叙情的なものでしたが、今回はストリングスなども絡ませてアーティスティックにきましたね。
アルバム全体通して、ストリングスの使い方なんかにはThe Beatles(特に"Sgt. Pepper's...")の雰囲気を感じます。
2位 drawing4-5 '好事家 - a dilettante'
6月のEPの発表以来で考えると、もう何十回も聴きました。
アシッドフォーキーな香りも漂わせつつ、フリーフォーム/アブストラクトなドラムや具体音が寂寞とした空気をより強調する。
'いばら'とともに3rdアルバムのリードトラックと言って良い楽曲だと思います。
twitterでも少しつぶやきましたが、mcatmさんによる抽象的な歌詞が不思議と心に突き刺さります。ああ、名曲…
1位 Sia 'Chandelier'
そして今年はもうこれを忘れるわけにはいかないと思います。
自身のアルコール中毒に苛まれた経験を赤裸々に歌詞にし、以前の繊細な歌声なんてどこへやら、といった雰囲気で叫び倒すコーラス。声が裏返りそうになりながら、その実その裏返りそうな部分に最良の、狂おしいニュアンスがにじみ出ている。
まさに彼女の「人生」を賭した1曲だったことは間違いありません。
若干11歳のバレエ・ダンサー マディ・ツィーグラーによる、アブストラクト/コンテンポラリーな印象のバレエ・ダンスも楽曲の鬼気迫る迫力を十二分に伝えています。
アルバムではD'Angeloやd4-5に先を許したSiaでしたが、楽曲はダントツの1位です!
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さて、こんな感じで私の2014年のリスニング結果の発表会(笑)を終わりたいと思います。
本当に豊作な1年だったと思いますが、今年はどうなることでしょうか。
はやくもジャズ方面でヴィジェイ・アイヤーやティグランの新譜が出るとのことですし、敬愛するオーレン・アンバーチはジム・オルークとのデュオ作品を4年ぶりに発表とのことで、すでに楽しみなものが多く、良い1年になりそうです。
それでは改めまして、本年もよろしくお願いいたします!
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