The Best 20 Discs of 2014

今年も色々と素晴らしい作品と出会うことができました。
なんとか年間ベストを決めることができましたので、発表したいと思います。
下位から順に、5作品ごとにコメントをつけて紹介します。
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20位 フレデリック "oddloop"
19位 V.A. "a tribute to Tetsuro Kashibuchi -ハバロフスクを訪ねて-"
18位 Ulises Conti "Los Griegos..."
17位 Jason Moran "All Rise: A Beautiful Elegy for Fats Waller"
16位 Richard Pinhas & Oren Ambarchi "Tikkun"
まず最初に、今年が個人的に非常に豊作な年であったことを断っておきます。
正直、泣く泣く落とした作品が結構ありますし、夏か秋頃に「年間ベスト1位間違いなし」とか言ってたピナス&アンバーチによるギター・デュオが16位まで下落していることも、今年(特に後半)に発表された(あるいは私が手に入れた)新譜がいずれもあまりに素晴らしかったことを示していると思います。
一つ一つ触れているとキリがないのですが、やはりかしぶち哲郎へのトリビュート作は良かったです。
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15位 Aphex Twin "Syro"
14位 Seun Kuit & Egypt '80 "A Long Way to the Beginning"
13位 Antonio Loureiro "In Tokyo"
12位 Ben Frost "AURORA"
11位 Scott Walker + Sunn O))) "Souced"
今年は2桁年ぶりに復活した方が大勢いましたね。
昨年のボウイ様(10年振り)なんか可愛いくらいに音沙汰がなかった人がバンバン新作を出しました。
大ボスが後に控えていますが(笑)ここに挙げたAFXことAphex Twnの新作は未だにうまく消化しきれていない部分があるようにも思えます。とりあえず、こちらは来年に発表予定らしい実験的なアルバムを楽しみに待ちましょう。
あと、今年一番のお笑い作品Scott O)))も11位にランクインです(笑)
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10位 Glossata "Moss & Ivory"
09位 石橋英子 "car and freezer"
08位 Thomas Ankersmit "Figueroa Terrace"
07位 iLLuHa "Akari"
06位 アーバンギャルド "鬱くしい国"
さぁ、ここらあたりからは本気で接戦です。
中でも印象に残っているのは08位のトーマス・アンカーシュミットでしょうか。
キラキラと輝くように透き通ったノイズやサイン波による即興性の強い演奏は、「非音楽的」(和声や旋律が放棄されているという点で)でありながら聴く者の耳に強く残るサウンドでした。
あと、11月くらいに一気にハマったアーバンギャルドが一足飛びにランクインです(笑)
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05位 Oren Ambarchi "Quixotism"
04位 Sia "1000 Forms of Fear"
03位 D'Angelo & The Vanguard "Black Messiah"
02位 drawing4-5 "chimera, not dead"
01位 坂本慎太郎 "ナマで踊ろう"
5位以上はまぁ何が困ったって言うとやはりディアンジェロとdrawing4-5のリリースです。
まさか年の瀬にもなって出てきた作品がどれも素晴らしすぎるなんて、嬉しい悲鳴でした。
本当は14年越しの想いを込めてDを、とも思ったのですが、d4-5のエモーショナル極まりない音の群れにより一層感動してしまったので、こちらに軍配。@mcatmさん、これ、超名盤ですよ(私信)
3位までの3作については最後までどれが1位か迷ったんですが、結局坂本慎太郎かなぁと。
あの、サウンドとリリックの関係性が毎時毎秒に刷新され、それぞれの意味合いが変わってくる在り方は、気がついた時には物凄い衝撃でしたので。やはり彼は現代の妖怪だった…
悲痛な想いを上ずり裏返る声に乗せきったシーアや、驚きのディープテクノmeets即興なオーレン・アンバーチも随分と聴きこんだと思います。というか私、アンバーチ大好きだな。(今頃気づいた)
最後に、今回選んだ作品から1曲づつチョイスしてMIXを作りました。
お楽しみいただけると幸いです。
MIX005 -Best 20 Discs of 2014- by Vuoymantako on Mixcloud
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No title
vuoy様 こんばんは
12月からの新譜がガッツリ入るのも
珍しいランキングだと思います。
普通は「最近聞いたばかりだからなぁ」
ブレーキがかかってしまう所。
ただ自分も今年は後半にイイモノが偏っていたかも、
と思い当たりました。
坂本慎太郎が一位なのですね。
あれから聴いたのですが
加藤和彦のサイケ時代を彷彿とさせる
幻想的でフォーキーなサウンドがツボにハマりました。
おっしゃる通り、ハワイアンな緩い空気感も独特で良かったです。
後はアーバンギャルドがこのメンツでは浮いていて気になりました。
あの「アーバンギャルド」だよな、とyoutubeをチェック、やっぱりそうでした。
レビュー、楽しみにしています。
12月からの新譜がガッツリ入るのも
珍しいランキングだと思います。
普通は「最近聞いたばかりだからなぁ」
ブレーキがかかってしまう所。
ただ自分も今年は後半にイイモノが偏っていたかも、
と思い当たりました。
坂本慎太郎が一位なのですね。
あれから聴いたのですが
加藤和彦のサイケ時代を彷彿とさせる
幻想的でフォーキーなサウンドがツボにハマりました。
おっしゃる通り、ハワイアンな緩い空気感も独特で良かったです。
後はアーバンギャルドがこのメンツでは浮いていて気になりました。
あの「アーバンギャルド」だよな、とyoutubeをチェック、やっぱりそうでした。
レビュー、楽しみにしています。