The World of Psyche/Acid Music Vol. 41: ゆらゆら帝国 '空洞です'




久々のサイケシリーズ。
第41回目は、日本の誇るサイケデリック・ロック・バンドゆらゆら帝国の最高傑作"空洞です"より表題曲を紹介します。

そもそも、ゆらゆら帝国は坂本慎太郎のファズを効かせたギターを中心に据えたガレージ・サウンドを売り(?)にしていましたが、中期頃(ちょうど"ゆらゆら帝国のしびれ/めまい"あたり)からエレクトロニック・ビートなどの様々な要素を取り入れ始めます。
徐々に抽象性が増していく演奏や歌、そして歌詞が行き着くところまで行き着いたのがまさにこの"空洞です"だということについては、多くの人から賛成いただけるのではないかと思います。

もはやこの頃になると、初期の粗暴なガレージサウンドはなりを潜め、トレモロにより揺れるクリーントーンのギターや、ムーディーで色気のあるベースライン、そしてさらにはサックスなどの導入によるソウル/R&Bっぽい雰囲気も出始めています。(勿論、この音楽性は後の坂本慎太郎ソロ活動のベースになっていると思います)

ギターはともかく、上記のような要素はサイケデリックから離れたものだと思いますが、このアルバムは全体を通して「全てを宙吊りにする感覚」が強く、それがサイケデリックというか白昼夢的に響いているのかな、と思います。
まさに全てが「空洞」であり、自分と相対する者に「あえて抵抗しない」姿勢というか、何か言っているようで何も言っていないような、それでも聴き手の心の奥底に温かい(と同時にぬるりとした湿り気のある)ものを残すかのような不思議なサウンドは中毒性が高く、これを超えることができないとしてゆらゆら帝国自体が解散してしまったのも納得というところです。

そして、フロントマンである坂本慎太郎は、この音楽性を土台にまた違う世界へと身を投じていきますが、それはまた次の機会に。



空洞です空洞です
(2007/10/10)
ゆらゆら帝国

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