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ROVO "RAVO", "RAVO DUB"

ravo.jpg ravodub.jpg


Artist: ROVO
Album: "RAVO"/"RAVO DUB"
Label: Wonderground Music
Year: 2010/2011

Tracklist
01. TANGER/TANGER DUB (12:50/!0:25)
02. ECLIPSE/ECLIPSE DUB (11:11/4:52)
03. BAAL/BAAL DUB (12:04/12:03)
04. RMD/RMDUB (13:12/13:18)
05. SINO+/SINO+DUB (14:20/6:48)


さて、半月ほどやってまいりまいした山本精一強化期間、第四弾である今回で締めということで、今回個人的に『再発見』と相成りましたROVOの10年作"RAVO"及びそのダブ作品"RAVO DUB"を紹介したいと思います。

山本精一の数ある活動/バンドの中でも、特に一般リスナーへの人気が高いバンドというと、間違いなくROVOだと思います。
そのROVOですが、結成動機は山本と、ヴァイオリニスト勝井祐二との「何か宇宙っぽいでっかいことをやろう」というアイディアに基づいています。
このアイディアは結成当初から(多少形は変えながらも)変わらずROVOというバンドの根源として、彼らの音楽性を一貫させています。

一般的には人力トランス・バンドとして受容されているところの多い彼らですが、実際のところ「踊れる」というのは彼らの音楽の一つの側面でしかありません。
彼らの音楽を、あえて表現するならば「スペース志向のプログレッシヴ・ロック」というのが最も近いような気がします。

彼らの活動は、現時点から見て大雑把に3つに分けられます。
・初期("PICO!"~"SAI"):ジャーマン由来の電子音/ミニマル要素重視の時期
・中期("FLAGE"~"NUOU"):大作志向、1曲10~15分程度という様式の確立
                   プログレ的な物語性のある展開/フュージョン的なグルーヴの導入
・現在("RAVO"以降)

すなわち、今回紹介する"RAVO"はいわば第3フェイズの第一歩となった作品であり、そしてまた、彼らの作品の中で唯一ダブ盤"RAVO DUB"が作られた作品でもあります。
現在のROVOの音楽性は、というと、やはり初期/中期の音楽性に立脚していることは間違いありません。
が、それと同じかというとそんなことはなく、むしろそれぞれの時期の音楽的特徴を統合し、より洗練されたものとして完成させたような印象があります。

一聴して気づくのは、ミニマル要素の復権(=大仰な叙情性の抑制)です。
"FLAGE"以降の彼らの音楽では、明確な「展開/物語」を楽曲中に見出すことが出来ました。"FLAGE"の冒頭を飾る'CANVAS'からして、ヴァイオリンのまるでヴォーカルのようなメロディや、そこから生じる楽曲の「歌曲」然とした佇まい、そして練りに練られた楽曲展開という要素の揃った、非常に美しい起伏/抑揚を持った素晴らしい楽曲であったことからも分かりますし、その音楽はトランスというよりもむしろプログレ的ですらあったと思います。

今作でも、そういった要素は見られますし、ヴァイオリンの「歌メロ」を重視するような、柔和な音作りは継承されているものの、かつてのような大仰な楽曲展開は極力排されているように感じます。
代わりに感じるのは、より「執拗な」感触のある、フレーズの反復です。(微妙に、先日紹介したPARAに近いものを感じます)
非常に抑制の効いた厳格な演奏は、彼らの音楽の根源(の一つ)でもあったジャーマン要素やサイケデリック要素を再度強調することにつながっていますが、そこには中期の美しい、流麗な楽曲構成や音使いが反映されており、ジャーマン/サイケの陶酔感とは別の部分で楽曲を美しく彩っています。

今まで主たるテーマにありながら、やや分断された形で提示されていたこれらの要素が、極めて洗練された形で統合されている、まさにこの時点までの音楽の総決算であるとともに、また新たな第一歩として相応しい作品だと言えるでしょう。
だからこそ、彼らもそれまでにない「ダブ盤」を作成したのだと思います。
こちらは、よりドラムとベース、シンセサイザーを強調し、ギター/ヴァイオリンを抑えることで、楽曲のサイケデリックな要素を増大させていますが、所々原曲以上にメランコリック/ドリーミーな部分もあって非常に面白いです。
タワーレコード限定ということですので、手に入るうちに早めに確保しておくことをおすすめします。


'ECLIPSE'



'TANGER DUB'




RAVORAVO
(2010/11/03)
ROVO

商品詳細を見る


Tower Records Online: RAVO DUB<タワーレコード限定>
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No title

vuoy様 こんにちは

これは持っています!と思ったらダブ盤なんてあったのですね。
おっしゃる通り、ドリーミーでだいぶ雰囲気が変わっています。
肉感的なパーカッションとスペーシーなシンセの落差が
際立っているのが素晴らしい。

Re: No title

>> GAOHEWGIIさん

こんばんは。
実を言うと、このところの山精強化期間は、ROVOを改めて聴き直したことに起因してたりします。
"NUOU"以降ふをフォロー出来てなかったので、手始めにこの作品から買ったのですが、
ここまで洗練されているとは思いませんでした。

元々手練プレイヤーの集まりですから、トンガッていながらも洗練された部分はありましたが、
ココに来て新たなレヴェルに入ったような感覚すら覚えましたね。
この後の12年作"PHASE"も同様に素晴らしかったです。
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