Amon Düül "Disaster / Lüüd Noma"

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Artist: Amon Düül
Album: "Disaster / Lüüd Noma"
Label: BASF
Year: 1972

Tracklist
01. Drum Things (Erschlagzeugtes) (9:10)
02. Asynchron (Verjault Und Zugeredet) (7:32)
03. Yea Yea Yea (Zerbeatelt) (0:56)
04. Broken (Ofensivitääten) (7:21)
05. Somnium (Trauma) (9:25)
06. Frequency (Entzwei) (9:51)
07. Autonomes (Entdrei) (5:35)
08. Chaoticolour (Entsext) (7:56)
09. Expressionidiom (Kapuntterbunt) (1:47)
10. Altitude (Quäär Feld Aus) (1:00)
11. Impropulsion (Noch'n Lied) (6:23)


ドイツの政治/芸術コミューン(共同体)Amon Düülが活動終了後に突如発表した編集盤。
以前、2ndをレビューした際に申しましたが、彼らは3rd"Paradieswarts Düül"以外の作品を全て1968年末に行ったセッションから発表しています。
勿論、解散後の作品であるこれ(と82年の"Experimente")もそうなのですが、こちらの2作はカットアップやコラージュを駆使して徹底的な編集が行われた1st、2ndと違い、セッションの断片を(おそらく)ほぼそのまま収録しているのです。

適当に打ち鳴らされるドラム、あてもなくかきむしられるギター、意味不明な叫び声…といった様々な発音行為(もはや「演奏」とは呼ぶべきではない気がします)はあてもなく、だらしなく繰り広げられ、その展開には何らかの意図や思惑といったものが欠如しているように思えます。(途中、The Beatlesのカヴァーなどもしてはいるようですが)
ドラッグで右も左もわからないような、そして満足に演奏ができたかどうかも怪しい人間達がただただ音を出し続けるという悲惨な内容。それがこのアルバム(と未聴ですがおそらく"Experimente"も)の正しい評価だと言い切ってもいいでしょう。正直、音楽に何か「意味」や「結末」を求める方には絶望的に不向きな作品です。コレを聴くくらいならShaggsでも聴いてたほうがマシです(笑)

ですが、このどこまでもへろへろな演奏が延々と繰り返される様にはどこか「剥き身の狂気」とも言うべき魅力があるようにも思います。
もちろん、ファズを強烈にかませたギターや、ドタバタと打ち鳴らされるプリミティブなドラムの音がそういう印象をもたせている部分も多分にあるとは思いますが、そうでなく、この「意図」も「思惑」もない演奏がそのまま提示されているという事実こそが、このアルバムに我々常人には想像もできない「底のしれなさ」を宿らせているのではないでしょうか。
一応、セッション前にレコード会社との契約の事実はあったようなので、確かに「何らかしらのマテリアルを録音するつもり」で構成員達はセッションに臨んだのだとは思うのですが、ただ果てしなく繰り返されるセッションの中で、そんな当初の思惑は忘れ去られ、消え去り、そしてそこにはただ純粋な「発音行為」のみが残ったのです。

演奏者全員が等しく間違いなく「トランス状態」に陥り、意識がないままただただ音を発し、積み上げていく。
まさにサイケデリック・ミュージックの「理想」であり「極北」とも言うべきゴミ音楽です。「時間の無駄」を音にするとまさにこれが出来上がります。
多分聴かなくても幸せな一生は送れますが(というか聴かないほうが送れそうですが)、怖いもの見たさ(聴きたさ)で聴いてみてもいいかもしれません。いや、やはり聴かないほうがいいと思います。






DisasterDisaster
(1996/04/29)
Amon Duul I

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No title

vuoy様

こんばんは

アモンデュールはセカンドまでしか聴いていませんでしたが、
全部同じセッションから編集したものだとは知りませんでした。

雑踏の中で祭囃子として聴くならアリかも・・・・・・
屋台が欲しいですね。

Re: No title

>> GAOHEWGIIさん

祭り囃子!言い得て妙ですね。
民族音楽的なものへの志向はあったのだと思います。(スノッブ的な感覚であろうとは思われますが)

CANにしてもそうですが、この時期のジャーマン系のバンドは色々とぶっ飛んでて刺激的です。
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