Kyuss "Welcome to Sky Valley"

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Artist: Kyuss
Album: "Welcome to Sky Valley"
Label: Elektra/Chameleon
Year: 1994

Tracklist
01. Gardenia/Asteroid/Supa Scoopa and Mighty Scoop (17:47)
02. 100 Degrees/Space Cadet/Demon Cleaner (14:50)
03. Odyssey/Conan Troutman/N.O./Whitewater (18:19)
04. Lick Doo (0:57/Hidden Track)


70年代のUKではLed Zeppelinを始めとして『プレHR/HM』と評すべき偉大なバンドが登場しました。
その中でも群を抜いて独特の雰囲気をまとっていたのは間違いなくBlack Sabbathでしょう。
ZEPやDeep Purpleとは比べ物にならないほどに重苦しく、またアシッドな要素の強いサウンドはドゥーム・ロック(メタル)やストーナー・ロックと呼ばれるサブジャンルの源流となりました。

シンプルに言えば、サバスの「重圧感」を突き詰めたのがドゥームで、「酩酊感」を追求したのがストーナーとすることができると思います。
ドゥームはその性質ゆえ、楽曲を極端に遅く、また鈍化させ、果てはSunn O)))Earthのように半ばドローン化していき、ある部分では実験音楽や前衛音楽ともつながっていくことになります。
一方でストーナーはというと、「酩酊感」を生み出す手法として楽曲のグルーヴを押し出すことを主たる手法としたためあくまで「ロック」としての矜持を忘れず、絶妙なヘヴィネスと心地よさを保ち続けていると言えます。

そんなストーナーの手法が、これ以上ないほどに見事に結実したのは、USカリフォルニアはパーム・デザート出身のKyussが1994年に発表した"Welcome to Sky Valley"に他なりません。
アルバムは全部で10曲ですが、基本的に3,4曲を一つのトラックとしてまとめており、15分前後の楽曲が3つ(と隠しトラック)という特殊な構成になっています。

ギター、ベース、ドラムスという非常にシンプルなバンド構成ではありますが、しっかりとしたリズム隊に支えられたサウンドの厚みは申し分ありませんし、ディストーション・ギター・リフがそのラインを崩さずにうねり、荒れ狂うことで生まれる横ノリのグルーヴはブラック・ミュージックとはまた違った心地よさを持っています。

砂漠出身ということもあってか、音の質感は非常にドライで、主にミッド・テンポでうねる楽曲からは州は違えど同じ砂漠地帯であるテキサス出身の13th Floor Elevators(特に'Slip Inside This House')なども思い出されますね。砂漠特有の音に対する志向が、サバスを通過することで強化されたととることもできるかもしれません。
また、ヴォーカルのジョン・ガルシアはそういった熱く厚いサウンドとは対照的に神経質で醒めた印象があり(シャウトなどはしてますけどね)、サウンドのドライな質感を強調しているように思えます。

春も終わりに近づき、これから夏に向け徐々に熱くなってきますが、うだるような暑さの中聴くのにちょうどよいサウンドだと思います。今年の夏はぜひ(笑)






Kyuss: Welcome to Sky ValleyKyuss: Welcome to Sky Valley
(1994/06/24)
Kyuss

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