Owls "Owls"

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Artist: Owls
Album: "Owls"
Label: Jade Tree
Year: 2001

Tracklist
01. What Whorse You Wrote Id On (4:08)
02. Anyone Can Have A Good Time (5:34)
03. I Want The Quiet Moments Of A Party Girl (3:43)
04. Everyone Is My Friend (3:26)
05. I Want The Blindingly Cute To Confide In Me (5:58)
06. For Nate's Brother Whose Name I Never Knew or Can't Remember (2:57)
07. Life In The Hair Salon-Themed Bar On The Island (3:43)
08. Holy Fucking Ghost (6:10)


過去に名声を残したバンドの再結成というのは、往年のファンからすれば非常に嬉しいものがあると同時に、常に不安がつきまといます。
結局のところ、新しいものを生み出すことができず、「過去の名声」の再演に終始することの多いこの手の活動は、ビジネスとしては有効な手段であったとしても、ファンとしてはどこか物足りない、満足のいかないものであることが多いような気がします。
しかし、元Cap'N Jazzの面々が再び集ったOwlsはそんな「形ばかりの/金儲け主義の」再結成とは一線を画している、と声を大にして言いたいのです。

ポスト・ハードコア/エモ・バンドであったCJは95年に解散し、メンバーはJoan of ArcGhosts and Vodkaをはじめとする様々なバンド/プロジェクトを生み出していきました。
そして、解散から6年を経た2001年に、彼らは戯れに再集結(デイヴィー・フォン・ボーレン除く)したわけですが、バンド名をOwlsと改めたことからも分かる通り、根底にCap'N Jazz時代を想起させるような「エモさ」を忍ばせながらも、その音楽性はより成熟したものになったように思います。

メロディ・センスこそCJ時代の名残を感じさせるものの、演奏はその頃では考えられないほどに複雑です。
マイク・キンセラは元々非常にレベルの高いドラマーでしたが、ここでは変幻自在といってもいいほどにビートや拍子を変化させながら楽曲に緩急を添えていますし、ベースのサム・ズーリックはその難解なドラム・パターンにいともたやすく適応しながら一体となり、抑揚の効いたグルーヴを構築しています。
そしてそこに絡むヴィクター・ヴィラーリアルのギターのアブストラクトさときたら、筆舌に尽くしがたいものがあります。
ベース/ドラムの作るビートと拍子を外したり、あるいは見事に一体となったりしながら紡がれるラインはリズム隊の作る緩急をリスナーに誤解(?)させ、楽曲の「枠」を瓦解させてしまっています。
本当に、1フレーズだけ切り取ればなんてことのない演奏のはずなのに、ベース/ドラムのグルーヴと完全に食い違う(ハーモニー的には間違ってないと思いますが)場面も散見でき、最初に聴いた時に混乱することはまず間違いありません。
直感的ではありますが、この感覚はアルバート・アイラーなどに代表されるタイプのフリー・ジャズに非常に近しい感覚があります。カオスとディシプリンの間をふらふらと行き来しながら、徐々に徐々に「感情の塊」のようなものを積み上げていくその様はまさにエモーティヴ!
勿論、その上にのるティム・キンセラのヴォーカルもいつも通りのフリーキーさ(笑)
この人は本当に唯一無二の歌声ですね。絶対に巧くなることは許されない。(というか、きっと巧くはなれないのでしょうが 笑)

全体的には再結成にまつわる、妙に肩に力の入った感じが無く、それぞれのメンバーが別々に活動してきた経験を活かして自然な「新しい」音を作り上げている作品だと思います。
個人的に、ラストの'Holy Funking Ghost'の、突如の断絶の後に始まるパートはアルバム全体のエピローグのようで本当に素晴らしいです。いや、名作!






OwlsOwls
(2001/07/31)
Owls

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