Gong "Flying Teapot"

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Artist: Gong
Album: "Flying Teapot"
Label: Virgin
Year: 1973

Tracklist
01. Radio Gnome Invisible (5:32)
02. Flying Teapot (11:53)
03. The Pot Head Pixies (3:00)
04. The Octave Doctors And The Crystal Machine (1:51)
05. Zero The Hero And The Witch's Spell (9:36)
06. Witch's Song/I Am Your Pussy (5:08)


プログレにおけるサウンド・スタイルとして、もっとも有名なカンタベリー・サウンドは、主にスノッブな感触のジャズ・ロックとして知られますが、初期にはサイケデリック・ミュージックというキーワードも併せ持っていました。
そもそも、Soft Machineはシド・バレット期のPink Floydと共に、かのアングラ・ライヴ・ハウス「UFOクラブ」の常連だったわけですし、プログレ自体がサイケデリック・ロックからの発展という流れから発生した側面もあるため、当然といえば当然なのかもしれませんが…

そして、数あるプログレ・バンドの中でもそういったサイケデリック音楽からの影響を最も色濃く残しているのは、初期のソフツにも参加したデヴィッド・アレンが率いた時代のGongに間違いはないでしょう。
当時から現在に至るまで、彼はヒッピー的な佇まいを崩すことなく生きてきています。
仙人とも奇人ともとれそうな、彼独特の雰囲気はこの時点でも音に反映されており、頭のネジが外れたようなサイケデリアが全編を覆っています。

この作品は『Radio Gnome Invisible』と題された3部作の最初を飾る作品です。
基本的には上に述べたとおりサイケデリックで、ジャズからの影響も感じられるロック・ミュージックですが、アジア圏などのエスニックなエキゾチシズムや、瞑想的な電子音響などもさり気なく取り入れられており、なかなかに実験的です。

しかしながら、素が変な(失礼)アレンの人柄が出ているのか、アーティスティックな自意識が過剰になりすぎることはなく、あくまで「ポップ・ミュージック/トリップ・ミュージック」としての楽しさ、気持ちよさを念頭に置いた曲作りがなされています。
また、プログレというとドラムの変拍子が一番に思いつく方も多いかと思われますが、この作品ではそこまで激しいリズム・チェンジは見られず、ベーシックな8ビートをタイトにキープする様が散見できます。

ドラマーはローリー・アレンという人のようですが、実を言うと次作から参加し最後にはバンドのリーダーまで昇り詰めるピエール・ムーランよりこの人のドラミングの方が好きだったり(笑)
シンプルな8ビートがしっかりと堅持されるからこそ、各楽器はフリーキーともとれる動きを自由にとることができるし、また、そうなっても楽曲の枠そのものが崩壊することもないのでしょう。
また、ドラムのタイトな反復は楽曲終盤のカタルシスの解放に向けて音を積み立てるかのような機能ももっており、特に長尺の2曲目や5曲目ではその効果は存分に発揮されています。

3部作といいながらも、語られるストーリーは支離滅裂であまり意味をなしませんが、そもそもがアレンの頭の中をそのまま音にしたようなぶっ飛んだ作品ですので、むしろパラノイアックな魅力ともなっています。
個人的にはプログレに至るギリギリ前のサイケ作品、と取りたい所ですね。そういった意味では、サイケデリック・ロックの終着点の一つかもしれません。






Flying TeapotFlying Teapot
(2007/09/11)
Gong

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こんばんは、お邪魔します。このアルバム、聞いていませんでした。というかGONG 自体まだ聞いてませんでした。いいですね。フリーキーなところがいいです。GONG は、せめてみたいと思いました。

Re: タイトルなし

>> jamkenさん
ご無沙汰してます。
どちらかというとプログレやカンタベリーというよりはサイケ方面からアプローチしたほうが楽しめる作品だと思います。
これより三作("Angel's Egg"、"You")はデヴィッド・アレンの頭のなかをそのまま具現化したような、カオティックでフリーキーな質感が維持されていますので、ぜひ三作まとめて。
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