Sizzla "Black Woman & Child"

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Artist: Sizzla
Album: "Black Woman & Child"
Label: VP Records
Year: 1997

Tracklist
01. Give Them The Ride (3:27)
02. Love Is Divine (3:47)
03. Make It Secure (3:38)
04. Black Woman & Child (3:50)
05. Guide Over Us (3:38)
06. Hard Ground (3:38)
07. One Away (3:58)
08. Oh What A Joy (3:58)
09. Babylon A Use Dem Brain (3:54)
10. Princess Black (4:36)
11. No Time To Gaze (3:43)
12. More Guidance (3:47)
13. Mi Lord (3:53)
14. Give Them The Ride (Remix) (3:36)
15. Too Much To Bare (3:33)


レゲエ・ミュージシャン シズラが1997年に発表した2ndアルバム。
以前紹介した"Praise Ye Jah"と同時期の作品であり、そして"Praise Ye Jah"とは好対照をなす作品だと思います。

"Praise Ye Jah"は「嘆き」そして「怒り」を強く感じる作品でした。
プロデューサーであるフィリップ・バレルが作り出す、強力にバウンスするビートと鋭角的なダブ処理、そして物悲しいメロウネスの漂うメロディ。
それらの強力なバックアップを得ながら、シズラは朗々とそのダミ声でリスナーを煽り、また現人神ジャーに祈るかのように声を引きつらせ、ダンスホール・レゲエの中にラスタファリアンのブルーズを封じ込めました。

しかし、今作では彼のそんな姿は殆ど見られません。
プロデューサーのデジタル・Bの作るトラックは艶やかなブラスや、祝祭的なハンドクラップ(多分シンセ)などを用いていますし、ダンスホール的なバウンス・ビートもゆったりしたものが多いです。
音の一つ一つは確かにダンスホールのそれではありますが、アルバム全体を通してルーツ・ロック・レゲエのような雰囲気が濃厚に漂っています。

そして、シズラ自身の歌声が何より違います。
前作で見られた「嘆き」や「怒り」が、この作品においては「愛」や「慈しみ」に置き換わっているのです。
歌詞に関しても、総じて黒人社会に対する愛や誇り、そして賛美といったような内容のものが多く、白人社会(=バビロン)への対抗姿勢の根源にある決意のようなものを感じさせてくれます。

"Praise Ye Jah"が「戦い」の作品であるとすれば、この作品は「戦うことで守りたいもの」を歌った作品であるように感じます。(彼らの言語は構文的にも訛りがきつく、正しく理解できてない部分は多大にあるとは思いますが…)

そういった意味で"Praise Ye Jah"とは双子のような作品であり、そしてこれら二つの作品こそが、彼の音楽の根底にある二つのメッセージ(「戦い」と「愛」)を最も端的に反映しているのではないかと思います。
まさにミュージシャン シズラの基本軸と言える作品でしょう。






Black Woman & ChildBlack Woman & Child
(2009/01/06)
Sizzla

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