Rhye "Woman"

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Artist: Rhye
Album: "Woman"
Label: Polydor
Year: 2013

Tracklist
01. Open (3:37)
02. The Fall (3:45)
03. Last Dance (3:27)
04. Verse (2:52)
05. Shed Some Blood (3:21)
06. 3 Days (4:16)
07. One of Those Summer Days (4:33)
08. Major Minor Love (3:56)
09. Hunger (3:30)
10. Woman (2:40)


カナダ人のマイク・ミロシュとデンマーク人のロビン・ブラウンによる電子ソウル・デュオ(?)Rhyeのデビュー作品。
冒頭を飾る2曲のシングル・ジャケットから続くように、女性の裸体(の一部)をジャケットとして持ってきた今作は、漂白されたようなその感触がむしろ「性」を意識させるような、どうにも居心地の悪いエロスを持ち合わせた不思議な作品となったように思います。

彼らの音楽を語る場合、まずもってシャーデー・アデュそっくりの、マイクの歌声に触れないわけにはいきません。
ニュートラルな音程や、声の太さなど、双方の声には多くの共通点があります。そもそもこれが男声というのは中々に信じがたい。
しかし、シャーデーとマイクという二人の声は、そのような共通項を踏まえた上でもまだ、決定的に違っています。
シャーデーがそのハスキーで思慮深い声に込める感情の動きが、マイクのヴォーカルからは全く感じられないのです。

マイクの歌声はむしろ、シビル・バイエルなどのフィメール・アシッド・フォーキー達によく似た虚無性を持っており、感情の動きの全く読み取れないヴォーカル・ラインには、温もりが存在しません。

トラックも、一聴した感じこそ麗しいストリングス、弾けるピチカート、瑞々しい鍵盤、色気のあるブラスが、シンプルで奥ゆかしいAOR/ディスコ・ビートの上に上手にのせられたもののように思えますが、その実あまりに耳馴染みが良すぎて何を表現したいのかが全く掴めません。

なんだか、全てがあまりにシンプルで、スカスカで、真っ白なために、いくら集中して聴いていてもいつの間にかBGMとして聞き流しそうになっている自分に気づきます。
その「何もかもが見えない感じ」は1曲目'Open'のMVに端的に現れているのではないでしょうか。
荒れた天気、誰のものかもよく分からない別荘を探索(?)するカップル、あまりに寒々しい夜の海辺、暖かな空気を醸す家族と、その家族を家の外から覗き見るヒロイン、前提がないのもありますが、あまりに主役のカップル2人の意図/想いが見えてこず、とても気味が悪く思えてきます。
そして中~終盤にかけて、唐突に2人のセックス描写へとなだれ込みますが、前後の意味不明さも手伝ってこのシーンがとても居心地悪い(笑)

なんだか見てはいけないものを見ているような罪悪感と、気持ちの悪い余韻がずっしりと心の奥底に残るのですよ。
でも何度も聴いてしまう、この居心地の悪さがむしろ心地よい、とでも言うか。クセになる後味の悪さというか(笑)
2013年上半期の作品の中でも、とりわけ聴いてみてほしい作品ですね。ぜひ、MVと併せて…






WomanWoman
(2013/03/05)
Rhye

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