John Coltrane "Giant Steps"

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Artist: John Coltrane
Album: "Giant Steps"
Label: Atlantic
Year: 1960

Tracklist
01. Giant Steps (4:43)
02. Cousin Mary (5:45)
03. Countdown (2:21)
04. Spiral (5:56)
05. Syeeda's Song Flute (7:00)
06. Naima (4:21)
07. Mr. P.C. (6:57)


ジャズ界における巨人の一人ジョン・コルトレーンが1960年にアトランティック・レコーズに吹き込んだ作品。
当時コルトレーンはマイルス・デイヴィスのバンドに所属しており、前年にはモダン・ジャズにモード(旋法)を導入し、即興の可能性を押し広げたマイルスの名作"Kind of Blue"の録音にも参加しています。
その流れや、後の音楽性から考えても、一気にモーダルな方向に進むのかと思いきや、この作品では一転してコーダルな演奏が繰り広げられています。

なにはともあれ冒頭の表題曲'Giant Steps'はその代表とも言える名曲です。
複雑かつ高速に転調しながら、ずんずんと音を連ねていくそのさまは、当時のコルトレーンのスタイルとして名高い「シーツ・オブ・サウンド」の名前に違わない、まさに音を余すところなく敷き詰めたかのように滑らかです。

しかし、この作品を楽譜を追いながら聴いてみるとものすごいのなんのって。
もはや狂気の沙汰ですよ。五度の動き(B→(D)→G→(Bb)→Eb→(F#)→B...)で転調(なんと2小節に3回!)しながらBPM240で演奏を進めるのですから、そりゃあピアノのトミー・フラナガンだって途中から弾き淀むというものです(笑)
コレ以外の曲も大小の差はあれ似たような構造を有しており、その滑らかな音の連なりとは対照的に非常にトンガッた作品となっています。

この、ある意味無理矢理コード進行での楽曲作りを推し進めたような曲想からか、アルバム全体が不思議と脱臼的な感覚を有しています。
そんな中、うっとりするような美しさをもった6曲目'Naima'の素晴らしさが際立ちます。
当時の愛妻ナイマに捧げられたバラードはウィントン・ケリーのビル・エヴァンス・ライクな、印象派的なコード・ソロにより、この先鋭的なアルバムの中で、一つの清涼剤的な役割を果たしており、アルバムの空気を巧く弛ませて緊張一辺倒になるのを避け、作品としての質も保っているように思います。

何はともあれ、この驚くべき音の並は、一度体験してみる価値はあるのでないでしょうか。






Giant StepsGiant Steps
(2010/03/16)
John Coltrane

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