Foetus "Flow"

foetus_flow.jpg


Artist: Foetus
Album: "Flow"
Label: Thirsty Ear
Year: 2001

Tracklist
1. Quick Fix (4:06)
2. Cirrhosis of the Heart (4:02)
3. Mandelay (8:21)
4. Grace of God (5:42)
5. The Need Machine (4:53)
6. Suspect (5:54)
7. (You Got Me Confused With) Someone Who Cares (3:45)
8. Heuldoch #7b (4:47)
9. Victim or Victor? (5:03)
10. Shun (3:23)
11. Kreibabe (12:52)


インダストリアル・ミュージック界きっての異端児であり、そしてまた帝王でもあるジム・サールウェルのソロ・プロジェクト フィータスの7thアルバム。
80年代の精力的な活動から一転、90年代にはこの名義では(リミックス等を除き)一作しか残さなかった彼ですが、21世紀の幕開けの年にリリースされたこの作品は、彼の雑多な音楽性と、先鋭的な楽曲構築のセンスに、テクノロジーがようやく追いついた名作です。

狂騒的なインダストリアル・ビート/ノイズを基本としながらも、スウィング/ビッグ・バンド・ジャズや中東的な旋律、そしてヘヴィ・ロックに現代音楽的な不協和音をも取り入れたその音楽は、分裂症的でありながらも常にダンサブルで、どこか心を震わせるような歓喜、そして力強さに満ちた類稀なものだと思います。

もともと初期はあのダダ・コラージュの第一人者Nurse With Woundことスティーヴ・ステイプルトンなどと共演したりもしていますが、この人の音楽には(それがヴォーカル・ラインであれ器楽によるインストゥルメンタルであれ)常にキャッチーで強烈なフックが存在します。
NWWが、ややもすればあまりに自己満足的に構築された音の中に耽溺するようにすら思えるほどに、彼はそのアヴァンギャルドかつ凶暴な音楽の中で歌い、唸り、叫びますが、それこそが彼の楽曲に血と肉を与えているのです。

暴発するインダストリアル・ロックである1曲目や5曲目、余裕たっぷりにスウィングするジャズ・コラージュの2曲目、中近東的なストリングスが漂うノイズの海にその身を沈める3曲目に、狂騒的なビッグ・バンド・ジャズである4曲目、そして現代音楽的なストリングス&シンセとダークで暴力的なベースラインが刺激しあう6曲目までの前半の流れには息もつかせぬスピード感があり、これを聴いて興奮しない人間はいないでしょう。

私にとって初めて聴いた彼の作品です。
それからいわゆる名作といわれる3rd"Hole"や4th"Nail"などの他の作品にもいくつか触れましたが、それでもなおこの作品は私の中で彼の最高傑作の位置を占めています。


'Cirrhosis of the Heart'


'Suspect'




FlowFlow
(2001/05/08)
Foetus

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