Fire! with Jim O'Rourke "Unreleased?"

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Artist: Fire! with Jim O'Rourke
Album: "Unreleased?"
Label: Rune Grammofon
Year: 2011

Tracklist
01. Are You Both Still Unreleased? (11:39)
02. ...Please, I am Released (9:05)
03. By Whom and Why am I Previously Unreleased? (3:12)
04. Happy Ending Borrowing Yours (17:28)


サックス奏者マッツ・グスタフソンを中心とするスウェーデンのコンテンポラリーなフリー・ジャズ・トリオFire!の、2011年発表の2nd。
デヴィッド・グラブスとのGastr del Solなど、数々の実験的かつ普遍的な音楽作品で有名な、ジム・オルークをゲストに迎えての作品です。
昨年はオーレン・アンバーチを迎えて3rdを発表してましたね。

実際ジャズのカテゴリにするか、エクスペリメンタルとするか迷ったのですが、かなり肉体的かつスピリチュアルな快感に溢れた作品ですので、ジャズとさせてもらいました。

グスタフソンはバリトン・サックス、フェンダー・ローズと電子音担当、オルークはエレキ・ギターとシンセ、ハーモニカ担当です。
ミニマルにビート/リズムを反復するリズム・セクションの作るしっかりしたグルーヴの上で、電子音とシンセがスモーキーな空気を形成し、そこをサックスやギターなどが漂いながら(奥ゆかしく)暴れる、といった作風で、音使いなどに現代的な部分はあれ、わりとストレートなフリー・ジャズとなっているように思います。

ですが、グスタフソンやオルークよりはリズム・セクションの二人にフォーカスしたミックスのおかげか、散漫さを感じさせない、芯が一本通った力強い作品となっています。
比べてミックスが小さく、壁一枚隔てて聴こえてくるようなギターやサックスは、そのザラザラとした感触も相まってとても神聖な響きを帯びています。ブチ切れることなく抑制が効いた演奏の持つ禁欲的な雰囲気も、その響きを増大させていますね。

グスタフソンのサックスは要所要所でアラビックに響きますが、別にアラビック・スケールをなぞっているふうではなく、やはりその響きのもつ精神性の高さがそう感じさせるのでしょう。
オルークは全編通してサポートに徹しています。押し引きやパワープレイを心得たその演奏は実に賢明で、リズム・セクションの生み出すグルーヴの心地よさと、グスタフソンのスピリチュアルな演奏とを巧みに繋ぎあわせています。

あまり話題になった印象のない作品ではありますが、必聴ものです。
聴いて損はない!






Unreleased?Unreleased?
(2011/07/05)
Fire! With Jim O'Rourke

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