J Dilla "Donuts"

Artist: J Dilla
Album: "Donuts"
Label: Stones Throw
Year: 2006
Tracklist
01. Donuts (Outro) (0:11)
02. Workinonit (2:57)
03. Waves (1:38)
04. Light My Fire (0:35)
05. The New (0:49)
06. Stop! (1:39)
07. People (1:24)
08. The Diff'rence (1:52)
09. Mash (1:31)
10. Time: The Donut of the Heart (1:38)
11. Glazed (1:21)
12. Airworks (1:44)
13. Lightworks (1:55)
14. Stepson of the Clapper (1:01)
15. The Twister (Huh, What) (1:16)
16. One Eleven (1:11)
17. Two Can Win (1:47)
18. Don't Cry (1:59)
19. Anti-American Graffiti (1:53)
20. Geek Down (1:19)
21. Thunder (0:54)
22. Gobstopper (1:05)
23. One for Ghost (1:18)
24. Dilla Says Go (1:16)
25. Walkinonit (1:15)
26. The Factory (1:23)
27. U-Love (1:00)
28. Hi. (1:16)
29. Bye. (1:27)
30. Last Donut of the Night (1:39)
31. Welcome to the Show (1:12)
Slum Villageへの所属や、後期のA Tribe Called Questを担当したことでも有名な、敏腕HIPHOPプロデューサージェイ・ディラ(a.k.a. Jay Dee)の(事実上の)遺作となった作品。
彼の死の直前、3日前にリリースされました。
彼はあのソウル・クエリアンズに所属し、The Rootsのクエストラヴやディアンジェロ、ジェイムス・ポイザーなどと共に多くのアーティストを手がけ、ヒットさせました。
ココに並んでいるのは、それらの作品とは対照的な数十秒~1分半程度の短く、簡素なHIPHOPトラックでありますが、そのことが逆に彼の芯の部分を曝け出しているかのようで、非常に印象的です。
彼の特徴はそのループ感覚にあります。
スムースに繰り返すのではなく、短い単位で区切った時間/空間がしゃっくりのような「間」を挟んだ上で巻き戻るかのようなその質感は、とても強い中毒性を有しています。
ゴツゴツとした、武骨な感触すらあるそのループには根強い人気があり、未だ多くのフォロワーを生んでいますが、その心地よさは確かに唯一無二。
また、様々なレコードから丹念に選び抜いたであろうサウンドは繊細に重ねられていながらもひどくパラノイアックで、短い曲を31曲(!)並べたアルバム構成と合わせ、全体を一つのコラージュ/サウンド・ドラックとして成立させています。まさかレイモンド・スコット(13曲目は彼の楽曲をほぼそのままHIPHOPビートにのせるという荒業笑)やフランク・ザッパまでもってくるとは思いませんでしたよ…
それまでの洗練された作風と比べても、面食らってしまうほどにラフでアヴァンギャルドな作品となっていますが、彼のドーナッツ(レコード)への愛に溢れた名作であると言えるでしょう。
![]() | Donuts (2006/02/07) J Dilla 商品詳細を見る |
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コメントの投稿
こんばんは、お邪魔します。J Dillaは聞いてみたい音でした。
アバンギャルドなサウンドなら、聞いてみたいと思いました。
アバンギャルドなサウンドなら、聞いてみたいと思いました。
Re: タイトルなし
>> jamkenさん
こんばんは。
コラージュや、サイケデリックな音楽が好きなら間違いなく楽しめる音だと思います。
アヴァンギャルドでありながら、ユーモアもあるので聴いてて疲れませんしね(笑)
こんばんは。
コラージュや、サイケデリックな音楽が好きなら間違いなく楽しめる音だと思います。
アヴァンギャルドでありながら、ユーモアもあるので聴いてて疲れませんしね(笑)