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菊地雅晃 "ON FORGOTTEN POTENCY"

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Artist: 菊地雅晃
Album: "ON FORGOTTEN POTENCY"
Label: CERBERA RECORDS
Year: 2012

Tracklist
01. Potency (13:54)
02. Aqualine1987 (12:11)
03. Conjecture (11:40)
04. Fluctuation (12:21)
05. Estol (4:53)
06. Chan's Song (12:16)


マイルス・バンドへの(非公式の)参加でも知られる菊地雅章の甥でもあるジャズ・ベーシスト菊地雅晃の2012年作。
関連モノとしては彼がミドリトモヒデ(Sax)とともに組んだ企画バンド飛頭"crumbling steeple"を紹介しました。
飛頭はジャズをベースにしながらも、即興演奏部分を過剰に引き伸ばすことで時間間隔すら伸長するようなゆったりとした感覚と、ダブ処理によるサイケデリックな感触とが渾然一体となった作品でありました。

それから6年を経てのソロ名義の作品ということですが、実際には菊地の昨今のレギュラートリオである坪口昌恭(Piano, Synth...etc)と藤井信雄(Dr)に若手フルート奏者の松村拓海を加えた、カルテット形式での演奏となっています。

今作でもダブによる音響のサイケデリックな伸長は披露されていますが、それよりも耳を惹くのはいわゆるAOR/フュージョンライクな音作りです。
坪口によアナログ・シンセと、松村によるフルートの絡みにはどこかバブリーな都会の空気を感じずにはおれません。最初聴いたときはちょっとルパンとかでかかってそうとか思ったり(笑)
実際曲名には「1987」なんて言葉も並んでおりますし、その時代を参照しているのは間違いないことだと思います。

が、これが単にその時代に想いを馳せる、感傷的なレトロスペクト・ミュージックであるかというと、そうではありません。
例えば1曲目で聴かれる、ずんぐりむっくりとしたベースラインに、フルートやドラムスが徐々に、ポリリズミックに織り合わさっていく進行などは非常に現代的ですし、フルートに薄く施されたダブ処理は当時にはなかったセンスではないかと思われます。前者からはHIPHOPを、後者からは当然レゲエ/ダブの感触が感ぜられ、ジャズを基盤としたAOR/フュージョン(的音像)の現代的な再構築、とも言うべき作品に仕上がっているのではないかと思います。

飛頭が、深夜でもネオンや街灯の明かりに彩られた街ですら眠る午後3時を生きる人達のためのアーバン・サイケ・ジャズであったとすれば、この作品はそういった人たちを遠巻きに眺めながらグラスを傾け、覚醒とも酩酊とも、そして夢想ともつかぬ中に没していく人々のための、(まさに菊地本人の言うところの)アーバン=サバービアン(郊外)・サイケ作品と言えるでしょう。
飛頭と類似しながらも、なんだか違うサイケデリック感覚を味わえる作品です。激しくオススメ。

あ、ちなみに、2012年作品とは言え12月26日発売とあまりに年末ギリギリということもあって、当blogでは2013年の新譜として扱いたいと思ってますのでよろしく。






ON FORGOTTEN POTENCYON FORGOTTEN POTENCY
(2012/12/26)
菊地雅晃

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