Everything Everything "Arc"

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Artist: Everything Everything
Album: "Arc"
Label: Sony Music Entertainment
Year: 2013

Tracklist
01. Cough Cough (3:42)
02. Kemosabe (3:45)
03. Torso Of The Week (4:33)
04. Duet (3:42)
05. Choice Mountain (3:24)
06. Feet for Hands (3:56)
07. Undrowned (3:03)
08. _Arc_ (1:28)
09. Armourland (3:41)
10. The House Is Dust (3:28)
11. Radiant (3:52)
12. The Peaks (5:26)
13. Don't Try (4:09)


UK、マンチェスター出身のロック・バンドEverything Everythingの2ndアルバム。
一風変わった楽曲と、独特のポップ・センスからか、ここ最近XTCと比較したような評をよく見る気がします。

現代のバンドらしく、電子音楽とインディー的なロック・ミュージックとが融合した作風となっています。
時にペナペナとミュートをかけながら単音を刻み、時に煌くような残響を漂わせながら唸りをあげるギターや、痙攣し螺旋を描くシンセサイザーなどはまさにその典型と言うべきサウンドでしょう。
ドラムスとデジタル・ビートが絶妙に交錯しながら構築されるリズムは非常にダンサブルで、時にトライバルな様相を呈したりもしますが、この辺りはUKインディー、そして非常にマンチェスターらしくて良いですね。
さり気なく4曲目で導入されているドラマティックなオーケストレーションには、UKらしい、ひねくれていながらそれでも隠し切れない甘さ/純粋さが見え隠れしています。

ヴォーカルは少々ナード(おたく)っぽくはありますが、ファルセットを交えながら不安定に舞い上がり、叫ぶその様は非常にソウルフルです。
個人的にはBloc Partyケリー・オケレケなんかが思い浮かびます。その他には殿下(プリンス)ジェイムス・ブレイクのような雰囲気もありますね。…ってファルセットってだけな気も(笑)

とてもポップですが、正直世間で言われている「XTCっぽさ」というのはあまり感じませんでした。
演奏、トラックともに非常によくできており、昨今の若手バンドのレベルの高さを感じますが、少々真面目すぎてユーモアが足りない気も。
この辺りがXTC(アンディ・パートリッジ)と比較してちょっと物足りない部分かもしれません。
咳の音をそのまんまタイトルにした1曲目'Cough Cough'(これは名曲!)なんかはそのシニカルさと裏腹に熱狂的な電子トライブ・ロックで、ちょっぴりそれっぽかったですが…

まだ2ndアルバムということですし、これからに期待、というところですね。
ちなみに、ボーナスディスク付きのデラックス・エディションの方をオススメします。





Arc: Deluxe EditionArc: Deluxe Edition
(2013/01/15)
Everything Everything

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No title

こんにちわ、
私も、XTC 的なものは、何も感じません。
アンディ・パートリッジ本人も、まったく違うと言っていました。
これまでも、たくさんのバンドが XTC の様と、ジャーナリズムから言われましたけれど、実際にはどれも全く違う領域のものでした。
たぶん、本人たちも迷惑なのではないでしょうか。

Re: No title

>ノエルかえるさん
ですよねぇ…
本人たちも「よく言われるけれど、メンバー全員XTC聴いたことない」みたいな発言してましたし。
ちょっとコード進行が複雑だったりするだけで「XTC」というのはあまりに安直というか、
もっとちゃんと聴いてほしいというか…

音が悪くないだけになおさら彼らが不憫ですね。

アンディもEEがXTCに似ている事を認めています

初めまして!素晴らしいレビューありがとうございます。あまり彼らのレビューを見ないので嬉しいです!キチ外XTCファンでもあり、Everything Everythingの大ファンです。

Everything Everythingで初期のXTCの歌詞と音楽両方の知的な斬新性、ヒネクレ要素、奇想天外感、ギターリフ等を顕著に感じるのはここでレビューされているArcよりも1枚目のMan Aliveです。Atcではかなりメロディアス路線に歩み寄っており、一枚目のカオスが良い意味でも悪い意味でも薄れておとなしく(?)なっています。

コメントの方の"アンディは彼らはXTCにまったく違うと言っていた"云々というのは私が把握する限りの情報では、事実と違います。もしそのような発言があったとしたら原文を見たいです。

10.31.2011のアンディのtweetで、ファンから最近のバンドはどう思う?とか聞かれてこう答えています。「新しいバンドの中ではEVERYTHING EVERYTHINGに一番感心したね。でも、大抵は少しでもXTCに似てるバンドは好まないね」
原文"Of the newer bands been most impressed by EVERYTHING EVERYTHING but generally don't like anyone remotely similar to XTC in any way"

つまり大抵はXTCにほんの少しでも似てるバンドは好きでないが、Everything Everythingだけは別だと言っているわけですので、本人も似ていることは認めています。

またXTCとEverything Everythingのレビューを楽しみにしております~♪

Re: アンディもEEがXTCに似ている事を認めています

>>Mikoさん
はじめまして。
私もXTC大好きです!

1stの方は気になりつつ未聴のままなので、また機会があれば聴いてみたいです。

個人的には最近「スウェーデンのThe Tagesはきっとアンディに影響を与えたはず!」と思うほどメロディやギターの入れ方が似てましたが、本人に聴いてみると聴いたのはつい最近ということで残念でした(笑)

これからも拙いながら(XTCなどの)いいレビューができるよう頑張りたいと思います!
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