Amon Düül "Collapsing/Singvögel Rückwärts & Co."

Artist: Amon Düül
Album: "Collapsing/Singvögel Rückwärts & Co."
Label: Metronome Musik
Year: 1969
Tracklsit
01. Booster (Kolkraben) (3:03)
02. Bass, Gestrichen (Pot Plantage, Kollaps) (3:25)
03. Tusch FF. (3:53)
04. Singvögel Rückwärts (Singvögel Vorwärts) (4:11)
05. Lua-Lua-He (Chor Der Wiesenpieper) (1:40)
06. Shattering & Fading (Flattermänner) (4:25)
07. Nachrichten Aus Cannabistan (3:13)
08. Big Sound (Die Show Der Blaumeisen) (2:09)
09. Krawall (Repressiver Montag) (3:31)
10. Blech & Aufbau (Bau, Steine & Erden) (2:06)
11. Natur (Auf Dem Lande) (1:52)
ドイツの政治/芸術コミューン(共同体)Amon Düülの2ndアルバム。
もともとは政治的な運動の場で音楽を演奏するなどしていたようですが、活動の中心に音楽があったわけではなく、あくまで政治的な共同体、という位置づけであったようです。
彼らは1968年の秋にフリーフォームな即興演奏を主軸としたセッションを行い、そこで得られたマテリアルを編集する形でアルバムを作成しました。
そこから生まれたのが同じく1969年発表の1st"Psychedelic Underground"とこのアルバム、というわけです。
ちなみに、後年に2作ほど、このセッションの未発表/未編集音源集を発表もしています。この2ndアルバムを発表した時点で、一部のミュージシャン志向のメンバーが脱退し、新たにAmon Düül Ⅱを結成したため、本家の音楽活動は3rd"Paradieswarts Düül"(1970年)で終了していますが、その最終作以外は全て1968年のセッションを元に構成している、ということでなんとも異様な感じがあります。(ちなみに、Ⅱとの関係は良好だったらしく、録音に参加などもしたようです)
音の方は1stがセッションの混沌とした「うねり」の根幹部分を抽出した、どぎついものであったのに比べると、フリーフォームな演奏がある程度整理されており、多少聴きやすく仕上がっているように思えます。
耳をつんざくベースや、ペラッペラのノイズ・ギター、意味不明な唸り声や叫び声、そして幾重にも重ねられたトライバルなドラム/パーカッション群(というかもはや太鼓)が中心に据えられており、1stでみられたヴァイオリンなどはやや抑えめです。
しかし、緊張感は1stと比較しても遜色ありません。
予測不可能で混沌とした演奏を聴き進めていくうちに、意識がどんどん弛んでいくような危険な感覚に陥っていくのがわかると思います。演奏してる方の頭のネジが緩んでるわけですから、当然といえば当然でしょうか(笑)
各楽曲もかなりコンパクトに纏められていますので、ある意味ではポップですらあると思います。
1stより先に聴いてみてもいいかも。
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