Darkstar "News from Nowhere"

Artist: Darkstar
Album: "News from Nowhere"
Label: Warp
Year: 2013
Tracklist
01. Light Body Clock Starter (2:57)
02. Timeaway (3:22)
03. Armonica (3:42)
04. - (2:45)
05. A Day's Pay For A Day's Work (3:50)
06. Young Heart's (2:57)
07. Amplified Ease (4:48)
08. You Don't Need A Weatherman (5:17)
09. Bed Music - North View (3:41)
10. Hold Me Down (7:31)
UKのシンセ・ポップ・トリオDarkstarの2ndアルバムが、名門Warpよりリリースされました。
元々はダブステップの中心的なレーベルHyperdubに所属しており、そこからのシングル'Aidy's Girl's a Computer'がヒット。1st"North"では軽妙ながらもどこか重苦しく閉塞的な、ダークなセンスとダブステップの枠に収まらないポップセンスとで、シンセ・ポップの新たな分野を切り開いたとすら言える音楽性を提示し、好事家の間で話題となりました。
さて、今回はあの名門Warpに移籍しての1作目ということで、否が応にも期待が高まっておりましたが、それを裏切ることなく素晴らしい作品をドロップしてきたと思います。
そもそも、Darkstarは楽曲構造やダブ(ステップ)的な音の質感よりも何よりも、ヴォーカル・オリエンテッドな部分が強くあります。
'Aidy's...'の時点では単なるシンセデュオだったところに、ヴォーカルのジェイムス・バッテリーを加えたトリオ体制で1stを発表したあたりからも、彼らが「歌/ヴォーカル」を重要に思っていることは分かるかと思います。
今作ではその「歌」が、前作に比べてもさらに押し出されています。
ヴォコーダーなどで変調を施し、時にはループする歌声が幾層にも重ねられ、素晴らしいハーモニーを生み出しているのは聴いてすぐに分かるはずです。
その美しさはまるでThe Beach Boysのよう、と言っても過言ではないでしょう。インディー的な、良くも悪くも素人っぽい部分は見え隠れしますが、そんなことは気にならないほど純粋な響きは、聴くものの胸を打つことは間違いありません。
そしてその歌声の土台となっているトラックも素晴らしい。
もはやダブステップというジャンルにとどまることなく、インディー・ロックなどとも共鳴するそのサウンドは実に刺激的です。
透き通る電子音響や過度のエフェクトにより、もはやウォーター・ドラムと化したリズムトラック(ちょっと60年代のサイケバンドっぽい 笑)、ベルを模したようなシンセの愛らしい音色など、全ての音が混じりあってジャケットのようにカラフル(かつちょっと耽美的)な麗しい世界観を構築しています。
まだまだ1月ですが、早くもこんなにいい作品が出てくるとは、2013年はいろいろ期待大かもしれませんね(笑)
![]() | News From Nowhere [解説付・ボーナストラック1曲収録/通常国内盤] (BRC360) (2013/01/23) Darkstar 商品詳細を見る |
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