羅針盤 "福音"

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Artist: 羅針盤
Album: "福音"
Label: Little More Records
Year: 2003

Tracklist
01. あたらしいひと (5:50)
02. いちばんめの歌 (5:24)
03. 会えない人(月) (11:09)
04. アラベスク (6:46)
05. ゴスペル (5:34)
06. たからもの (6:15)
07. 不明のバラッド (9:00)
08. 小さなもの (4:02)


日本の(大阪の?)誇るミュージシャン/ギタリスト 山本精一率いる羅針盤の5th。
以前想い出波止場PARAも紹介しましたが、羅針盤は山本精一の多岐にわたる活動の柱のうちの一つである「うた」が全面に押し出されたバンドです。

初期はわりとかっちりした音作りの曲が多く、現代的なフォーク・ロックといった雰囲気でしたが、3rd"ソングライン"から徐々にサイケデリックなアレンジが出始め、インプロの比重も高まっていくことになります。
しかし、この5thでは一旦初心に帰るかのような、濃密な「うた」の世界を展開しています。

山本精一という人の「うた」には不思議な魔力があることは、一聴してすぐに分かるでしょう。
朴訥としててらいのない、素のままの歌声。それは拙く、不安定でありながらも、山本の書く抽象的な歌詞と相まって、聴き手の心に突き刺さり、抉ります。
ティム・バックリィの回でも似たようなことを書いたのですが、この人も、なんというかとても「死にたくなるような声」をしていると思うのです。

その歌声は、重心低めの穏やかなドラムと、温かなシンセ/電子音、ふくよかなベースが作り出す、心地良い空気の中をゆらゆらと漂い、どこか現実逃避するような多幸感を滲ませます。
しかし、どこまでも優しいかのように感ぜられますが、その実その奥底にあるのは深い「諦念」であり、その音楽には常に物悲しさがついて回っているようです。
唯一ギターだけは、奥に押し込められた感情を表現するかのように、時折粗暴な表情を見せ、聴き手の心を強くかきむしります。

3rd以降のサイケデリックなアレンジは通底しているので、全体的にアシッド・フォーク的な雰囲気が漂っています。
歌メロのポップさに騙されると、一枚終わる頃にはなんとも言えない寂しい気持ちにさせられること請け合いです(笑)
夜中に一人でゆっくりと聴きたい作品ですね。






福音福音
(2003/10/22)
羅針盤

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