The World of Psyche/Acid Music Vol. 15: 吐痙唾舐汰伽藍沙箱 '君は誰なんだ'
さて、先週に引き続き今日も日本のサイケを紹介します。
フォークバンド五つの赤い風船の西岡たかし(作詞・作曲)、ジャックスの木田高介(アレンジメント)、そして斉藤哲夫(ヴォーカル)らによる企画バンドで、吐痙唾舐汰伽藍沙箱と書いて「とけだしたガラスばこ」と読みます。
セルフタイトル作を一作だけ残して消えたバンドではありますが、コレがなかなかに強烈なのですね。
アルバム通して「マイケル」なる人物が頻出しますが、そもそもマイケルが誰なのか、それがよく分からない(笑)
そんな「マイケル」を織り込んだ(?)歌詞の方は当然ですが抽象性が高く、スタジオ・ワークに凝った楽曲と併せ、なんとも不気味な雰囲気を漂わせます。
ただ、怖い感じはあまりなく、感触的には非常に爽やかです。
不気味だけど爽やか。ここの不思議な矛盾から強烈なサイケデリアが感じられます。アンビバレントなものが醸す危険な感じというか…?
現在入手困難ですが、UKのErebus Recordsがちゃっかり再発してるみたいです。
2008年のことなので今在庫があるかは不明ですが、これが一番探しやすいのではないでしょうか?
Melting Glass Box
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