Isotope 217 "Who Stole the I Walkman?"

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Artist: Isotope 217
Album: "Who Stole the I Walkman?"
Label: Thrill Jockey
Year: 2000

Tracklist
01. Harm-O-Lodge (4:44)
02. Space Krikts (1:20)
03. Meta Bass (5:49)
04. Moonlex (4:36)
05. Kidtronix (1:50)
06. (Pause) (2:56)
07. Moot Ang (6:14)
08. Sint_D (5:05)
09. Input (4:25)
10. (Rewind) (1:18)
11. (Fast Forward) (2:57)


シカゴの音響系(?)ジャズ・バンドIsotope 217の3rdにして、現時点でのラスト・アルバム。
いわゆる「シカゴ音響派」の総本山の一つであるThrill Jockeyからリリースされていることからも想像がつきますが、TortoiseChicago Underground Orchestraなどのメンバーにより1997年に結成されたバンドです。

ジャズ・バンドとは言ったものの、アルバムの内容はオーソドックスなジャズからはかけ離れています。
もちろん、ロブ・マズレクのミュートを効かせたコルネットや、ジェフ・パーカーのクリーン・トーン・ギターの描く即興フレーズは、モダン・ジャズらしいもったいぶったフレーズを奏でたりもします。
ですが、リズム隊も含めそれらの生演奏の音はズタズタにカットアップ/コラージュされていて、代わりに電子音やリズム・ボックスが幅をきかせています。

1年間のライヴ・パフォーマンスやリハーサルと、スタジオ録音などから成り立つ作品であるそうですが、それらの素材を等価に扱う、というよりは録りためたものをハードディスク上で好き勝手にいじり、破壊し、また組み立て直す…という工程を何度となく経て生まれた作品であることは想像に固くありません。

ズタズタに切り裂かれ、リズム・ボックスとの混合物へと変貌させられたドラムは、ループする感覚とダビーな質感をはらみ、まるでHIPHOPのように酩酊的なビートを生み出し、コルネットとギターの即興演奏は電子音やノイズなどに繋ぎあわせられてパラノイアックな様相を呈します。黙々とフレーズを紡ぐベースは、他と比べると編集の跡を感じさせませんが、何もかもが切り貼りされたこの空間では、逆に不気味です。

アルバムのカラーは当然暗く、演奏者の顔や姿は全く想像できません。
突拍子もなく、歪にゆれる音からは無機質さしか感じ取ることが出来ず、異世界感が強く表れています。
が、それゆえの幻想性というか、どこか頭のネジが外れたようなサイケデリアも確かにあるのです。
複雑に絡まったパズルを解いていくように、何度も何度も繰り返し聴いてしまう作品ですが、きっとこのパズルが解けることは永遠にないのでしょう。でも、それでいいのです。






フー・ストール・ザ・アイ・ウォークマンフー・ストール・ザ・アイ・ウォークマン
(2000/07/26)
アイソトープ217°

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