The Best 10 Reissues of 2012
さて、今年も残すところあと一日と少しとなってまいりました。
2012年の新譜ベストは今月初めに発表いたしましたが、ここいらでリイシュー作品のベスト10も発表したいと思います。
簡単な寸評と一緒に御覧ください。
10位 Frank Zappa & The Mothers of Invention "Mothermania"

ついにCD化されたオリジナル・マザーズ極初期の、ザッパ選曲によるベスト。
3rdまでのマザーズの音楽性の見事な翻訳。
9位 Serge Gainsbourg "Avec Amour"

フランスが誇る伊達男、セルジュ・ゲンズブールの初期3作をまとめたBOX。
「シャンソン歌手」としてのセルジュが拝める。
8位 大野松雄 "そこに宇宙の果てを見た/鳥獣戯楽"

アトムの効果音作成などでも知られる音響デザイナー、大野松雄の1st。
精巧な音響彫刻の本編も面白かったが、なにより動物の声をサンプリングしてつくられた"鳥獣戯楽"が衝撃的だった。「フニクリ・フニクラ」での狂気。
7位 Chalres Hayward "Survive the Gesture"

この人の歌はいつだって優しく、力強い。
それはあのCamberwell Nowの時も、This Heatの時ですらそうだった。ソロとしての1stでは彼がそれまで以上に「歌うこと」と向き合い、自身を肯定している。そんな陽性の空気が存分に感じられる作品。
6位 João Gilberto "João Gilberto (Bossa Nova!)"

ついに出ましたジョアン・ジルベルトの3rd。
昨年、一昨年にでた1st・2ndと併せて所有すれば"ジョアン・ジルベルトの伝説"なんていりませんよ!
5位 Gilberto Gil "Ao Vivo Montreux International Jazz Festival"

日本初CD化。78年、モントルーでのライヴ作品。
自由自在に変化するグルーヴが徐々に観衆を熱狂の渦に巻き込んでいく様は圧巻。
4位 Porter Ricks "Biokinetics"

トーマス・コナーとアンディメルウィッグによる伝説のミニマル・ダブ・ユニットの1stがTypeより。
くぐもったアシッドな音響とマッドなミニマル・ビートの無遠慮な交錯と執拗な反復。
3位 Captain Beefheart & The Magic Band "Bat Chain Puller"

隊長の復帰作となるはずも、お蔵入りとなっていた作品がザッパ家より。
"Shiny Beast"以降の3作に再録された楽曲も多いが、それよりもずっとラフで荒々しいサウンドが生々しく響く。そして最後のポエトリーリーディング'Apes-Ma'はホント泣ける。
2位 The WITCH "We Intend to Cause Havoc!"

ザンビアの誇るサイケデリック・ロック/ファンク・バンドの全作品を網羅した4CD BOX。
爆発するアフロ・グルーヴや、ブルーズの誤訳とでも言えそうな、妙に泣けるフレーズが強く心を打つ。
1位 Frank Zappa "Hot Rats"

驚くべき&嬉しい再発。
オリジナルのふくよかな響きを見事に復活させ、93年盤が全く違う作品と化していたことを多くの人に示した。これからは93年盤と2012年盤両方持つのがスタンダード。
…と、まぁこんな感じでしょうか。
下半期に始まった、怒涛のザッパ・リイシューがあまりにすごすぎて危うく殆どがザッパ作品になりそうでしたが流石にそこはアレなのでザッパ関連は初CD化の"Mothermania"と93年盤と比べ違いが歴然な"Hot Rats"の2作としました。
今年は結構新譜を聴いていたものの、あまりリイシューには手が伸びませんでしたね。
それだけ、個人的には素晴らしい/気になる新譜の多かった一年と言えるのかもしれません。
しかしながら、大御所ミュージシャンの初期作やお蔵入りアルバム、そしてなんとマイナーもマイナーなバンドの全作品BOXなど非常に面白い再発が多かった一年ではないかと思います。
来年も素晴らしい再発に期待したいものですね!
2012年の新譜ベストは今月初めに発表いたしましたが、ここいらでリイシュー作品のベスト10も発表したいと思います。
簡単な寸評と一緒に御覧ください。
10位 Frank Zappa & The Mothers of Invention "Mothermania"

ついにCD化されたオリジナル・マザーズ極初期の、ザッパ選曲によるベスト。
3rdまでのマザーズの音楽性の見事な翻訳。
9位 Serge Gainsbourg "Avec Amour"

フランスが誇る伊達男、セルジュ・ゲンズブールの初期3作をまとめたBOX。
「シャンソン歌手」としてのセルジュが拝める。
8位 大野松雄 "そこに宇宙の果てを見た/鳥獣戯楽"


アトムの効果音作成などでも知られる音響デザイナー、大野松雄の1st。
精巧な音響彫刻の本編も面白かったが、なにより動物の声をサンプリングしてつくられた"鳥獣戯楽"が衝撃的だった。「フニクリ・フニクラ」での狂気。
7位 Chalres Hayward "Survive the Gesture"

この人の歌はいつだって優しく、力強い。
それはあのCamberwell Nowの時も、This Heatの時ですらそうだった。ソロとしての1stでは彼がそれまで以上に「歌うこと」と向き合い、自身を肯定している。そんな陽性の空気が存分に感じられる作品。
6位 João Gilberto "João Gilberto (Bossa Nova!)"

ついに出ましたジョアン・ジルベルトの3rd。
昨年、一昨年にでた1st・2ndと併せて所有すれば"ジョアン・ジルベルトの伝説"なんていりませんよ!
5位 Gilberto Gil "Ao Vivo Montreux International Jazz Festival"

日本初CD化。78年、モントルーでのライヴ作品。
自由自在に変化するグルーヴが徐々に観衆を熱狂の渦に巻き込んでいく様は圧巻。
4位 Porter Ricks "Biokinetics"

トーマス・コナーとアンディメルウィッグによる伝説のミニマル・ダブ・ユニットの1stがTypeより。
くぐもったアシッドな音響とマッドなミニマル・ビートの無遠慮な交錯と執拗な反復。
3位 Captain Beefheart & The Magic Band "Bat Chain Puller"

隊長の復帰作となるはずも、お蔵入りとなっていた作品がザッパ家より。
"Shiny Beast"以降の3作に再録された楽曲も多いが、それよりもずっとラフで荒々しいサウンドが生々しく響く。そして最後のポエトリーリーディング'Apes-Ma'はホント泣ける。
2位 The WITCH "We Intend to Cause Havoc!"

ザンビアの誇るサイケデリック・ロック/ファンク・バンドの全作品を網羅した4CD BOX。
爆発するアフロ・グルーヴや、ブルーズの誤訳とでも言えそうな、妙に泣けるフレーズが強く心を打つ。
1位 Frank Zappa "Hot Rats"

驚くべき&嬉しい再発。
オリジナルのふくよかな響きを見事に復活させ、93年盤が全く違う作品と化していたことを多くの人に示した。これからは93年盤と2012年盤両方持つのがスタンダード。
…と、まぁこんな感じでしょうか。
下半期に始まった、怒涛のザッパ・リイシューがあまりにすごすぎて危うく殆どがザッパ作品になりそうでしたが流石にそこはアレなのでザッパ関連は初CD化の"Mothermania"と93年盤と比べ違いが歴然な"Hot Rats"の2作としました。
今年は結構新譜を聴いていたものの、あまりリイシューには手が伸びませんでしたね。
それだけ、個人的には素晴らしい/気になる新譜の多かった一年と言えるのかもしれません。
しかしながら、大御所ミュージシャンの初期作やお蔵入りアルバム、そしてなんとマイナーもマイナーなバンドの全作品BOXなど非常に面白い再発が多かった一年ではないかと思います。
来年も素晴らしい再発に期待したいものですね!
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