DJ Krush "Strictly Turntablized"

Artist: DJ Krush
Album: "Strictly Turntablized"
Label: Mo' Wax
Year: 1994
Tracklist
01. Intro (1:04)
02. Lunation (3:34)
03. Fucked-Up Pendulum (4:26)
04. Kemuri (4:41)
05. The Loop (1:53)
06. Silent Ungah (Too Much Pain) (4:23)
07. Interlude (1:11)
08. Dig This Vibe (4:54)
09. Yeah (3:22)
10. To The Infinity (4:09)
11. The Nightmare Of Ungah (Sandro In Effect) (4:28)
日本人DJ石英明ことDJ Krushの2nd。
DJ Shadowとともにサンプリング・ミュージックの可能性を押し広げた人物であり、インストゥルメンタルHIPHOPをアートの域にまで押し上げたシャドウの名作"Endtroducing...."の前夜である1994年に発表されました。
変幻自在のビートと、多種多様なサンプルで緻密に構築された"Endtroducing...."と比較すると、こちらは非常にシンプルな内容と言えるかも知れません。
ダビーなビートやダークなサンプル、ヴォイス・サンプルなどで構成された楽曲はいずれもアンダーグランドな香りを強く感じさせます。
クラッシュのサウンドにはシャドウのような派手さはありませんが、この作品がシャドウの"Endtroducing...."と同じように、ストイックにサンプリング・ミュージックを追求した結果であることは一目(耳)瞭然です。
反復するビートとダークなディストーション・ノイズ、ヴィブラフォン、ヴォイス・サンプルといった音は非常にスモーキーに響き、悪夢のような酩酊的な感覚をリスナーに与えることでしょう。
彼(とシャドウ)の音楽は「トリップ・ホップ」という言葉も作り出し、HIPHOPの持つサイケデリック/アシッドな一面を大衆に認知させていきます。
タイトル通りクラッシュが厳密に、厳しくターンテーブルと対峙した末に生まれた名作と言えるでしょう。
インストHIPHOPを聴くなら、"Endtroducing...."とコレを聴いてないのでは話にならないとすら言える作品ではないでしょうか。
ストリクトリー・ターンテイブライズド
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