NINI TOUNUMA "Tounuma Nini"

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Artist: NINI TOUNUMA
Album: "Tounuma Nini"
Label: Easel
Year: 2009

Tracklist
01. ik zon to eye (1:53)
02. ffigg (2:47)
03. interlude what i heard (4:07)
04. cos (3:25)
05. mid mid air (6:18)
06. coat storm form (3:38)
07. wave (2:50)

以前紹介したことのあるSpangle call Lilli lineのメインVo大坪加奈による1stソロ。
そのハスキーがかったウィスパーヴォイスと独特の詩世界とで、SCLLの音楽に独特の浮遊感を添えている彼女ですが、ソロ作品であるコレはその世界観を別の方向で、なおかつ濃密に提示してくれています。

SCLLが演奏するのはいわゆるポスト・ロック系のサウンドであり、日本人らしい湿り気を持たせながらたゆたうサウンドが非常に心地良いバンドです。
しかし、大坪は前々からR&Bやクラブ・ミュージックへの憧憬を言葉の端々に滲ませていたようで、事実SCLLの4thアルバム"Trace"ではそういった要素をSCLLの音楽に取り込んでみる意欲を見せておりました。

今作は、彼女がベッドルームでコツコツと作り貯めていた楽曲をコンパイルしたものであり、そのいかにもハンドメイドな質感の音と併せ、素/生の彼女自身を感じることができます。

音の方は非常にUK色が濃く、特にブリストル・サウンドからの影響は非常に強いです。
が、ブリストルとはいえ、いわゆるトリップ・ホップというよりはむしろマーク・ステュワートなどの先鋭的なUKダブの質感をそのままクラブ・ミュージックに持ち込んだような尖った音像で、シンプルでありながらも実に刺激的な楽曲が並んでいます。

また、ハスキーで抑制の効いた声と、日本語・英語・造語をごちゃ混ぜにして思いつくままに単語を並べたような詩世界は相変わらずで、それがPC上で構築されたダブの音響と交じり合い、無機質なうねり/グルーヴを作り出しています。
そしてそこには日本的な湿り気と陰鬱さが確かに刻まれているのですが、それらはこの無機質なグルーヴの中にとけ込んでしまい、どこか風通しの良い心地よさすら獲得しています。

実に日本人らしいベッドルーム・ミュージックでありながら、同時に無機質でチルなダンス・ミュージックでもある、稀有な作品です。
これからの作品にもまだまだ期待ができそうですね。






TOUNUMA NINITOUNUMA NINI
(2009/01/21)
NINI TOUNUMA

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