Charles Mingus "Charles Mingus Presents Charles Mingus"

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Artist: Charles Mingus
Album: "Charles Mingus Presents Charles Mingus"
Label: Candid
Year: 1960

Tracklist
01. Folk Forms, No.1 (13:00)
02. Original Faubus Fables (9:15)
03. What Love (15:20)
04. All the Things You Could be by Now If Sigmund Freud's Wife was Your Mother (8:32)


怒れるジャズ・ベーシスト チャールズ・ミンガスの1960年作品。
ビ・バップ後期にはチャーリー・パーカーディジー・ギレスピーなどと共演した"Jazz at Massey Hall"という名作を残してはおりますが、ミンガス自体はそういったバップのレジェンド達からは一世代後の世代になると思います。

「怒れる」という言葉がよく彼自身や彼の作品を表す際に用いられますが、それは彼の荒々しいベースプレイだけに起因するものではないようです。
例えばこの作品の2曲目'フォーバス知事の寓話'は人種融和政策に反対したフォーバス知事を糾弾するために書かれたものであり(初出は59年の"Mingus Ah Um")、かなり政治色の濃い楽曲となっています。
また、そこかしこで聴こえるミンガス自身の雄叫びや各楽曲冒頭に添えられた曲紹介など、まるで「はったり」のようなわざとらしい(失礼)仕掛けが散りばめられており、ミンガスがかなりの演出家であったことが伺えます。

しかし、「はったり」だけかというとそんなことはもちろんありません。
ダニー・リッチモンドのロック並に性急感のある、煽るようなビートおよびミンガスのスケールアウトを多く盛り込んだベースラインとが醸す不穏で暴力的な空気と、その上にのるエリック・ドルフィーテッド・カーソンによる、自在に上下する管楽器には非常に強い緊張感があり、「はったり」に負けない強度を作品に与えております。

特にドルフィーの演奏は鬼気迫るといってもいいほどに刺激的で、Tpのテッド・カーソンも彼に引っ張られているところがあるように思います。
コンセプトや演出面ではしっかりとリーダーシップを発揮したミンガスですが、演奏面ではドルフィーに華を持たせるように一歩引いている感がありますね。彼のことが随分お気に入りだったのでしょう。

ミンガス名義の作品ではありますが、ドルフィーの演奏に触れてみたいという方にむしろおすすめだと思います。






Presents Charles MingusPresents Charles Mingus
(2011/06/28)
Charles Mingus

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