The World of Psyche/Acid Music Vol. 11: David Bowie 'Space Oddity'





さて、毎度お馴染みサイケシリーズ、第11回目はデヴィッド・ボウイです。
"The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars"から始まる諸作により、グラム・ロックの旗手として名高いボウイですが、その前にも結構な数の作品を残しておりまして、特に初期はちょっと奇妙な感覚のフォークといった趣でした。
今回紹介するのは、その初期を代表する名作というべき2nd"Space Oddity"の冒頭を飾るタイトル・トラックです。

スペース・シャトルの搭乗員トム少佐と、地上の管制塔との通信という体での物語なのですが、トム少佐は広い宇宙の中で絶対的な孤独を感じ、徐々に精神に変調をきたしていきます。
最終的に彼はシャトルとともに宇宙の彼方へと姿を消してしまい、管制塔からは連絡が取れなくなる、という形で物語は終わってしまうことになりますが、これは丁度このアルバム(1969年11月発表)の4ヶ月ほど前にアメリカで実現した、アポロ11号の月面着陸(あるいはアポロ計画)に多大な影響を受けているのは間違いないでしょう。
人類が踏み出した新たな一歩に世の中が沸く中で、ボウイも同じように宇宙の広大さに思いを馳せたのでしょうが、生み出された物語がこのようなものであったというところはイギリス人らしい諧謔性のようなものを感じます。

楽曲自体はコード弾き語りのシンプルなフォークを根幹としながらも、SE(スペースシャトル発射時のアナウンス)やメロトロン、その他にもリヴァーヴが強くかかったギターなどを合間合間に挟むことで宇宙的な浮遊感を演出しています。
…が、やはりこの曲のアシッドな部分というのはトム少佐の感じた孤独感に大部分を負っていると見てよいでしょう。音はあくまで雰囲気を盛り立てる補足に過ぎません。
音ではなく、物語そのものの有するサイケデリア/アシッドさを打ち出しているという点で、この曲は数あるサイケデリック楽曲の中でも一際特徴的なものであると言えるでしょう。



スペース・オディティスペース・オディティ
(2009/07/01)
デヴィッド・ボウイ

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