The World of Psyche/Acid Music Vol. 10: Soft Machine 'Hope for Happiness'
さて、また随分と日があいてしまいましたこのシリーズ。今回はまたメジャーどころに立ち返りたいと思います。
今回はSoft Machine。ジャズ・ロックや、カンタベリー・サウンドの立役者として有名なバンドですが、そういった音楽性が確立されるのは3rd"Third"あたりで、初期はかなりダダイスティックなテイスト溢れるサイケデリック・ポップといった趣でした。
ロバート・ワイアット(Vo&Dr)、ケヴィン・エアーズ(Ba)、マイク・ラトリッジ(Key)というトリオ編成で、さらにデビュー直前まであのデヴィッド・アレン(Gt)が所属もしていましたが、麻薬関係でイギリスに入国できなくなり脱退。彼はその後フランスでGongを結成します。
話がちょっと話が脱線しました。
先ほど彼らの音楽性を「サイケデリック・ポップ」と言い表しましたが、実際は後のジャズ・ロック的作風に通ずる要素もすでに見えています。特にラトリッジの鍵盤などジャズっぽい即興フレーズと、ファズにより歪んだえげつない音色とがとてもかっこいい。ワイアットのスモーキーなヴォーカルも実に歌心があって良いですね。
サイケ~プログレの過渡期の一瞬間を巧みに切り取った楽曲と言えるでしょう。
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