Alt-J "An Awesome Wave"

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Artist: Alt-J
Album: An Awsome Wave
Label: Infectious Music
Year: 2012

Tracklist
01. Intro (2:37)
02. Interlude I (Ripe & Ruin) (1:12)
03. Tessellate (3:02)
04. Breezeblocks (3:47)
05. Interlude II (Guitar) (1:17)
06. Something Good (3:38)
07. Dissolve Me (4:17)
08. Matilda (3:48)
09. Ms (3:58)
10. Fitzpleasure (3:39)
11. Interlude III (Piano) (0:53)
12. Bloodflood (4:09)
13. Taro (5:05)
14. Hand-Made [Hidden Track] (2:37)


UK出身のロック・バンドAlt-Jによるデビュー・アルバム。
今年のフジロック・フェスティヴァルにも出演してたようです。

彼らの音楽は、耳聡いリスナーの間ではフォーク・ステップと呼ばれているようです。
おそらく、クリーントーンのギター中心のバッキングからフォークを、ベースの強調や薄くダブ処理されたドラムからダブステップを想起しての言葉だと思われますが、ビートそのものには「ステップ」的なつんのめり感はなく、ゆったりとしたブレイクビーツ経由のロックドラムといった趣です。

音作りそのものは、ロックやフォーク、ダブやHIPHOP/トリップ・ホップなど様々なものを飲み込みながらも、全体通して昨今のインディー・ロックのマナーに貫かれたものだと思いますが、何より印象的なのはジョー・ニューマンのヴォーカルではないでしょうか。粘着くような感触が強いウィスパー気味の声はゆらゆらと揺らめきながら宛もなく彷徨うギターや水の中を泳ぐようなベースと呼応し、まるで漂白されたかのようなソウルフルさ(褒めてます)を醸します。
この漂白された感覚はブラック・ミュージシャンの多くが持つ、たとえ咬み殺すように抑制された歌声であっても漂う、たぎるような熱さとは違い、心の中にじわりと物悲しい温もりを残すようなところがあり、とても心地よいものがあります。(案外、The Smithsモリッシーなんかにも通じるのかもしれません)

ギター&ベース、ヴォーカルの奏でる、なめらかで少々ぬめっとした、スムースな空気が全編に充満していますが、エディット感の強いドラムと時に力強く鳴り響き、時にビリビリと痙攣するシンセがスパイスとして機能することで、楽曲の輪郭は程よく引き締まっています。
ただそういった音の挿入も、仕掛けと言うよりはかなり自然に、彼らの中に元々イディオムとしてあったことは間違い無いと思います。いやはや今の若手は実に素晴らしい/恐ろしい。

飄々とした雰囲気がとてもクセになる、面白いアルバムだと思います。
これからどのように成熟していくかがとても気になるバンドですね。






アン・オーサム・ウェーヴアン・オーサム・ウェーヴ
(2012/06/27)
アルト・ジェイ

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