Vijay Iyer Trio "Accelerando"

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Artist: Vijay Iyer Trio
Album: "Accelerando
Label: ACT Music + Vision
Year: 2012

Tracklist
01. Bode (2:18)
02. Optimism (7:23)
03. The Star of a Story (5:46)
04. Human Nature [Trio Extension] (9:39)
05. Wildflower (4:10)
06. mmmhmm (4:33)
07. Little Pocket Size Demons (7:14)
08. Lude (4:54)
09. Accelerando (2:52)
10. Actions Speak (5:38)
11. The Village of the Virgins (5:17)


前回に引き続き、今回もコンテンポラリー・ジャズを。
インド系移民を両親に持つピアニスト、ヴィジェイ・アイヤーのトリオ作。
私はこの作品で初めて知ったのですが、この人、1995年から活動しているらしく、キャリアはかなり長いようです。

一聴して、ビル・エヴァンスのようにギリギリ不協和に陥らないラインを華麗に辿るテクニックやインド系の生い立ちからのものと推測されるエキゾチックで独特なフレージング、幻惑的な螺旋型連符、ゆっくりと音を配置し一音一音を煌めかせるセンスなど、実に多彩な面を持つピアニストであることが分かると思いますが、何より特徴的なのはレパートリー/守備範囲の広さと、カヴァー曲を選びとるセンスだと感じます。

3, 4, 5, 6, 7, 11曲目がカヴァーに当たるのですが、ハービー・ニコルスヘンリー・スレッギルデューク・エリントンといったジャズ界隈からのものの他、ディスコ/ファンク(Heatwave)マイケル・ジャクソン、そして近年のエレクトロニカ/HIPHOP(Flying Lotus)までその手を伸ばし、自分色に染め上げています。特にMJの'Human Nature'はため息が出るほどロマンティックに仕上がっており、このアルバムのハイライトの一つとなっています。

ベーシストのステファン・クランプは指と弓とを使い分けるスタイル、そしてドラマーのマーカス・ギルモアは最近のコンテンポラリー・ジャズ・ドラマーの例に漏れずファンクやロック、HIPHOP的な乾いたビートの中にジャズ特有のスウィング感覚を落とし込むテクニックをそれぞれ持っています。
彼らはアイヤーが奔放にピアノを奏でるための土台となるグルーヴを紡ぎだしたり、あるいは三者で絶妙のインタープレイを聴かせることも難なくこなして見せます。

しかしやはり素晴らしいのはアイヤーのピアノ。
最早完全に左右の腕が分離しており、まるで四人の人間で演奏しているかのような音の複雑な絡まりは、聴いていて非常に刺激的です。
オリジナル曲もモダンジャズ的な即興中心のものやコンテンポラリー系の豊かな響き/テーマを中心に据えたもの、あるいは一部リズムプログラミングを導入したものなど多彩で、カヴァーと併せ非常にヴァラエティに富んだ作品となっています。

先日紹介したリオーネル・ルエケとともに、ここ最近の愛聴盤です。






AccelerandoAccelerando
(2012/03/13)
Vijay Trio Iyer

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