The World of Psyche/Acid Music Vol. 8: Linda Perhacs 'Chimacum Rain'
さて、1週間お休みをいただいていましたこのシリーズ。
本日はちょっとだけマイナーな方向に進んでみたいと思います。
USのSSWであるリンダ・パーハクスの唯一作で、1970年に発表された"Parallelograms"(平行四辺形)の冒頭を飾るナンバーです。
緩やかに爪弾かれるアコースティックギターと、パーハクスのウィスパー・ヴォイスの美しさに加え、多重録音によるコーラスや、時折挿入されるドローンのような音響が彼岸を垣間見せてくれる、実に印象的なナンバーではないかと思います。
アルバム全体を見ると、ブルージィなアコースティック・ギターのリフがとても格好良いブルーズ・フォーク・ロック'Paper Mountain Man'や、間奏で完全にサイケデリックな音響の彼岸へと旅立ってしまうタイトル曲'Parallelograms'、これぞアシッド・フォークと言いたくなるペシミスティックでダウナーなナンバー'Hey, Who Really Cares?'、タイトル通り波間を漂うようなアコギのアルペジオが印象的な'Dolphins'など、非常にヴァラエティに富んだ力作であることが分かると思います。
アシッド・フォーク入門や、60s末~70s初頭のロックのマイナーな部分にちょっとばかり踏み込んでみたい方には是非オススメします。
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