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The World of Psyche/Acid Music Vol. 42: Captain Beefheart & His Magic Band 'Electricity'




以前、本シリーズにてザッパ初期の楽曲を取り上げましたが、盟友/悪友ことキャプテン・ビーフハートも初期はガレージサイケ/アシッドブルーズ的な文脈で捉えられていたフシがあります。

A&Mからのデビュー曲である'Diddy Wah Diddy'(ウィリー・ディクソン作のボ・ディドリー楽曲のカヴァー)もその手のコンピに収録されたことがあるようですし、サイケデリックなディストーション・ギター/ベースを中心としたサウンドは、海外ではそう捉えられているのでしょう。

その傾向は1stアルバム"Safe as Milk"でも継続されていますが、こちらはライ・クーダーによる必殺スライド・ギターがそういった時代の音と共存することで、空間をぐにゃりと歪めるかのような感覚を持ちえており、非常に面白い出来となっています。
後半ではサイケ・ポップ御用達(?)のテルミンなども顔をのぞかせますが、根本にあるブルーズ感覚のせいで以上に泥臭く、スペーシーというよりは、クスリやり過ぎて頭がトんだようにしか聴こえません(笑)

一応この時期の音楽性は名作Mirror Man"として結実しますが、
契約関係でお蔵入り
⇒セッションの一部が勝手にミックスされて発表される
⇒トラウトやリックで注目を浴びた後、元レーベルがセッションの残りを"Mirror Man"として勝手に発売
という流れのため今それを聴けることを素直に喜んでいいのかどうか…いや、聴きますけどね(笑)

さて、明日から12月ということでザッパ/ビーフハートの命月(?)となります。
ビーフハートに関しては先日70年代前半の作品をリマスターして未発表曲を加えたBOXも出ましたし、久々に彼らの音楽にのめり込むのもありかもしれませんよ。



セイフ・アズ・ミルクセイフ・アズ・ミルク
(1999/12/16)
キャプテン・ビーフハート&ヒズ・マジック・バンド、キャプテン・ビーフハート 他

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Sun Zoom Spark: 1970 to..Sun Zoom Spark: 1970 to..
(2014/11/25)
Captain Beefheart

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The World of Psyche/Acid Music Vol. 41: ゆらゆら帝国 '空洞です'




久々のサイケシリーズ。
第41回目は、日本の誇るサイケデリック・ロック・バンドゆらゆら帝国の最高傑作"空洞です"より表題曲を紹介します。

そもそも、ゆらゆら帝国は坂本慎太郎のファズを効かせたギターを中心に据えたガレージ・サウンドを売り(?)にしていましたが、中期頃(ちょうど"ゆらゆら帝国のしびれ/めまい"あたり)からエレクトロニック・ビートなどの様々な要素を取り入れ始めます。
徐々に抽象性が増していく演奏や歌、そして歌詞が行き着くところまで行き着いたのがまさにこの"空洞です"だということについては、多くの人から賛成いただけるのではないかと思います。

もはやこの頃になると、初期の粗暴なガレージサウンドはなりを潜め、トレモロにより揺れるクリーントーンのギターや、ムーディーで色気のあるベースライン、そしてさらにはサックスなどの導入によるソウル/R&Bっぽい雰囲気も出始めています。(勿論、この音楽性は後の坂本慎太郎ソロ活動のベースになっていると思います)

ギターはともかく、上記のような要素はサイケデリックから離れたものだと思いますが、このアルバムは全体を通して「全てを宙吊りにする感覚」が強く、それがサイケデリックというか白昼夢的に響いているのかな、と思います。
まさに全てが「空洞」であり、自分と相対する者に「あえて抵抗しない」姿勢というか、何か言っているようで何も言っていないような、それでも聴き手の心の奥底に温かい(と同時にぬるりとした湿り気のある)ものを残すかのような不思議なサウンドは中毒性が高く、これを超えることができないとしてゆらゆら帝国自体が解散してしまったのも納得というところです。

そして、フロントマンである坂本慎太郎は、この音楽性を土台にまた違う世界へと身を投じていきますが、それはまた次の機会に。



空洞です空洞です
(2007/10/10)
ゆらゆら帝国

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The World of Psyche/Acid Music Vol. 40: Holy Ghost Reception Committee #9 'Walk Across the Water'




サイケシリーズ第40回は、USのクリスチャン・コミュニティで自主制作盤を発表していた高校生バンドHoly Ghost Reception Committee #9です。
『第9聖霊歓迎委員会』なんてバンド名や、今回紹介する楽曲タイトル('Walk Across the Water')あたりにも、彼らが生真面目なクリスチャンであることがうかがい知れます。

サイケとしては1stのセルフタイトル作の方が良いとは思うのですが、単純に曲の出来という意味では2ndの方が上の印象ですね。
特に2nd冒頭のこの楽曲はほんとうに素晴らしい。
輝くようにポップなメロディがフォーキーでシンプルなアレンジで歌われる、ただそれだけの楽曲なのですが、とにかくメロディが秀逸すぎてこの曲ばかり聴いています(笑)

時代を感じさせる、かなりチープなプロダクションがほんのりサイケを感じさせなくもないですが、そういうこと抜きにオススメできる曲です。
数年前に1stと2nd(要は全作品)を納めたCDが出てましたが、かなりマイナーなこともあってそういつまでも手に入るとは思えませんので、見かけたら早めの確保をおすすめします。



Collected WorksCollected Works
(2009/03/03)
Holy Ghost Reception Committee #9

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The World of Psyche/Acid Music Vol. 39: Harumi 'Samurai Memories'




60年代、サイケデリックな感覚が求められる中で、それまでのポップスには見られない様々な要素がロックの中に取り込まれていくこととなりました。
中近東やアジア圏の思想やサウンド・スタイルであったり、ジャジーな即興演奏であったり、あるいはポエトリーリーディングであったり。
実は、そんな様々な要素を無理やりぶち込んだ狂気のような楽曲が、ザッパやVUのデビュー作をプロデュースしたトム・ウィルソンによって60年代末にひっそりとリリースされていたことは案外知られていません。

今作は、在米日本人のハルミ(漢字名は分かりません)が68年に発表した唯一作です。
現在ですら不明な点が多いこの人物、当時のアメリカ人にどう写ったのかは分かりませんが、そんな得体のしれない人物に2枚組の大作をリリースさせることができたのは、やはり売れっ子プロデューサーであったトム・ウィルソンの尽力によるところが大きいのではないのかと思います。

内容のほうですが、これ、1枚目は結構良いのです。The Byrdsにも通じるようなソフトなサイケ・ポップといった趣でして、メロディも良いしアレンジメントもしっかりしており、これだけであれば結構な好盤として評価できるかと思います。

…しかし、何が問題かというとやはり2枚目でして。CD面共に長尺曲が1曲ずつという、サイケ~プログレの過渡期にはある程度見られる収録形態ですが、何が困るってどちらの曲も基本ポエトリーリーディング曲(しかも随分素人くさい)なんですよ。
特にD面(アルバムのラスト)を飾るこの曲ではハルミの家族(父母と妹?)も参加してえらいカオスな様相を呈してきます。
バックの演奏はジャズ・ロックっぽい部分があってかっこいいのですが、ハルミと両親の「人を見た目で判断してはいけない/旧来の価値観とあわないからといって拒絶してはいけない」という内容の議論を延々と聞かされると流石に辟易としてきますし、バッドトリップのような気持ち悪さすら感じてきます。

個々人の精神の露出(?)という意味では最高にサイケだとは思いますが…正直音楽作品としては物珍しさ以上の価値はない…かな。
基本AB面部分だけ聴くので問題無いとは思いますよ(笑)



HarumiHarumi
(2007/04/09)
Harumi

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The World of Psyche/Acid Music Vol. 38: Lubos Fiser 'The Magic Yard'




本日は東欧関係でもう一つ。
いわゆるB級サイケや辺境サイケと呼ばれるジャンルにおいて秘境の一つとされている地域の一つが東欧(の、特に映画音楽関係)なのです。

コレは、チェコの作曲家/劇伴音楽作家ルボス・ファイザーが同国で1970年に発表されたカルト映画『ヴァレリエの不思議な一週間』(Valerie and Her Week of Wonders/邦題:『闇のバイブル/聖少女の詩』)のために書いたテーマソングです。
国こそ違いますが、バルトーク(ハンガリー)や、今日の夕方紹介したティグラン(アルメニア)にも通底するような神秘性と、それに伴う淫靡とも言えそうな妖しさが充満しています。

映画の内容自体、主人公ヴァレリエの、現実とも悪夢ともつかない体験の話しであり、ようは「B級映画」に値すると思うのですが、その怪しさもあり、挿入歌は現代の我々からすると一種異様な、サイケな様相を呈しています。
00年代に入り、辺境サイケディガー御用達のFinders Keepersより正規(?)再発されてますので、ぜひ聴いてみてください。



Valerie & Her Week of WondersValerie & Her Week of Wonders
(2007/02/06)
Various Artists

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